推し談に咲きこぼるるや女正月|俳句雑記#01

「推し」や「好きなこと」を思い思いに話そう!
そんなテーマで開かれた「表現サークル」に昨年から参加しています。今回は2回目でした。

◯◯くん(アイドル)に母性本能が!あの歌手が書く歌詞が!このコスメのこの色が!この物語が!表紙が!文豪が!太鼓やラップ、なんと氷上まで出現…
どこまでも広がっていく空間は、推しへの愛でぱんぱんでした。みんなの声が、顔が、まばゆく!美しかった!

私は「文豪たち」と出したんですが、1人の方が、夏目漱石の『吾輩は猫である』が自宅に届くのを今待っている、というのでびっくりしました。
近頃の私は、推しの、推しの、推しへ…と辿っていて、夏目漱石先生にぶつかったんですけど、あの時の「え、しぶ!」という驚きを超えてのびっくりでした。だって今『吾輩は猫である』を読んでるんです。


人生のルーツを辿ると「推すワケ」が、みんなそれぞれにはっきりとも、ぼんやりとも、浮かんでみえて楽しいです。
私は表現することが、うんとずっと怖かった、ということが最近まで分かってませんでした。伝えたいことがうまいこと表現できない、だからうまいこと表現できる人に憧れる、と思っていましたので、自分にもちゃんと書く血が流れている、と知ったら嬉しくなりました。


推さずにはいられない、だけど変な人と思われないように加減していた、そんな声もあがりました。分かるう〜愛を抑えるって、苦しいですよね。
自分の愛に水はもう差せません。私も好きなように表現を楽しんでいきたいと思います。


新年の季語には「女正月(めしょうがつ)」を。
正月仕事を落ち着けて女性たちがお酒なんかを楽しむ骨休みの日、ということで1月15日のことをあらわすそうです。
表現サークルではお酒飲んでないですが、あのまばゆき宴感になんだかピタリ。フライングですが使っちゃいました。


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