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コーヒージャーニー⑭【ペルー】

こんばんは。まなみんです。

今日も一日お疲れ様でした。

今回はコーヒージャーニー第14弾!

ペルー

について!

地図


南アメリカ西部に位置する


information

・面積:約128万㎢

・人口:約3297万人

・首都:リマ

・主な言語:スペイン語

・年間生産量:228000トン

・コーヒー年間総輸出量(2019年):3715863袋(1袋60㎏)

・非オーガニックコーヒー年間輸出量:2999027袋

・認証取得コーヒー年間輸出量:663765袋

・高品質コーヒー年間輸出量:196163袋

・主な輸出先:アメリカ(27%)、ドイツ(25%)、ベルギー(10%)

・コーヒー生産に携わる推定世帯数:223000世帯

・主な品種:ティピカ、ブルボン、カトゥーラ、パチェ、カティモール

・収穫時期:4月から始まり、7月~9月に最盛期を迎える

・世界市場シェア:2.5%

・世界生産量ランキング:8位

・精製方法:ウォッシュド

・味わいの特徴:甘みのあるすっきりした味わい。複雑味はあまりなくシンプル。

・風味:酸味2、ボディ3、力強さ3、甘み3

・その他の主な輸出農作物:ぶどう、アスパラガス、アボカド


歴史

16世紀、スペインがアメリカ大陸の植民地化を進める中で、ヨーロッパ人がコーヒーの種子を持ち込み、同大陸でコーヒー栽培が始まる。
その後、エクアドルを経由してペルーに持ち込まれ、18世紀中頃までにはペルー中央部のジャングル地帯でコーヒーが栽培されるようになった。この地域ではドイツ系オーストリア人の入植者を中心にコーヒー栽培が広まっていく。
1900年代、イギリスの「ペルー会社」(イギリスに対するペルーの債務を処理するために設立された会社)がコーヒー栽培の商業化に重要な役割を果たす。同社に譲渡された50万エーカー以上の土地は、コーヒーやその他の作物の栽培に利用された。また、ペルー会社が国際市場への進出を促進したことにより、ペルーはヨーロッパ貿易において存在感を示すようになる。しかし、2度にわたる世界大戦に起因する財政危機から、ペルーは北米市場に焦点を移し、ペルー会社は土地を売却することになる。その後も同国の先住民が農園での労働を担い続け、農村部では、主に、ヨーロッパ系のエリート層の家計が先住民の労働力を管理・搾取する半封建的な権力構造が生まれた。
こうした状況の中で、農民運動の土台が徐々に形成されていく。
1960年代後半にかけて政権を握った軍部は、農地改革に着手する。
農地改革は最終的には失敗に終わったものの、これがきっかけとなって「協同組合」という新たな農業組織が生まれる。1980年代から1990年代にかけてテロが横行しつつも協同組合は存続を守り、2000年代に入るころにはコーヒー生産が拡大さえした。
 そして2010年、Wilson Sucaticona 氏の生産したコーヒーがSCAの審査会で「Cofffee of the year」を受賞すると、ペルーは一躍、高品質なスペシャルティコーヒーの生産国として世界の注目を集めるようになった。



地形

主なコーヒー生産地
①サン・マルティン
②カハマルカ
③フニン
④アマソナス
⑤クスコ
⑥パスコ
⑦ワヌコ
⑧プーノ
⑨ウカヤリ
⑩アヤクチョ
⑪ピウラ
⑫ランバイエケ

・上記以外のロレート、ラ・リベルタ、ワンカベリカ、マドレ・デ・ディオスでは比較的低質なコーヒーが生産されている。

・ペルーでコーヒー生産量が最も多い地域はサン・マルティン。

・クスコ産コーヒーのほとんどがラ・コンベンション郡で栽培されている。

・アマソナスには7つの郡があり、そのすべてでコーヒーが生産されている。

・カハマルカとクスコで生産されたコーヒーは、カップ・オブ・エクセレンスで90点以上を獲得し1位の座に輝いたことがある。

世界有数の豊かな生物多様性と美しい景観を誇るペルーの熱帯雨林は、裏を返せばアクセスが極めて悪い場所でもある。なかには何時間もかけて標高5000メートルの山を越えたと思えば、すぐに急な山道を下り、木がうっそうと生い茂るジャングルを抜けないとたどり着けないような農園さえある。そこには美しい自然が広がる一方で、インフラはおろか、道らしい道さえないという現実が立ちはだかる。収穫したコーヒー豆を運ぶためには、生産者が袋を背負って山道を歩かなければならないほど険しい山あいに位置する農園もある。このような交通の便の問題は、当然のことながら、バイヤーの購買意欲に影響を及ぼす。

コーヒー生産地域

・標高の非常に高い場所(2200m)でプランテーションが行われている。

・ペルーのコーヒー生産地域は北部、中部、南部と大きく3つに分けられ、コーヒー農園の総面積は約40万ヘクタールに上る。

・ペルーのコーヒー生産地域には多様な地域特性があり、北・中・南部で生産されたコーヒーはそれぞれ大きく異なる。

・国内最大のコーヒー生産地域である北部は、南部に位置する特に険しい産地と比べると、バイヤーにとってアクセスしやすい地域。北部では5つの県でコーヒーが生産されており、そのひとつであるカハマルカ県は高品質な豆の産地として知られている。

・中部ではパスコ県ビジャ・リカ地区が、コーヒー関連のビジネスが活発なこともあり、良質なコーヒーの産地として定評がある。同じく中部に位置するフニン県も、サティポやチャンチャマヨ地区などの主要産地を抱え、国内屈指の生産量を誇る。

・スペシャルティコーヒーバイヤーの中で最も高い評価を得ているのはおそらく南部産のコーヒー。

・なかでもフレーバープロファイルが飛びぬけて素晴らしく、「ストーンフルーツ」「フローラル」「ダークチョコレート」「糖蜜」といった言葉で表現されるコーヒーを輩出してきたのが、プーノとクスコの両県。

・プーノのコーヒー栽培面積は県の面積のわずか3%にしか及ばないものの、この地域は良質なコーヒーの生産に最適な標高と土壌に恵まれている。

・クスコでは総面積の13%がコーヒー栽培に利用されており、プーノとともに、高品質なコーヒーの産地としてその名をとどろかせている。




ペルーとコーヒー

・オーガニック認証、さらにはフェアトレード認証を得たコーヒーの生産量で世界一になった。

・12万ほどの小規模農家(一軒あたりの畑面積は3ha以下)による生産が大半を占める。

・精製方法はウォッシュドが最も一般的だが、ナチュラルやハニープロセスに取り組んでいる生産者や、さまざま発酵方法に挑戦している生産者もわずかながらに存在する。

・ブラジルとコロンビアという2大国の陰でペルーコーヒーは(ボリビアと同様に)この国ならではの個性が不足していることに悩まされている。

・現在コーヒー生産者とバイヤーを悩ませている問題の多くは、過去の負の遺産からくるものであり、その代表格が、長年にわたって国や民間組織の両方にはこびる汚職や腐敗。不信感を拭えないコーヒー生産者の多くは、組織を敬遠する傾向がある。現に、生産者の70%が個人で農業を営んでおり、協働組合などの組織への加入率はわずか30%。しかしそのような組織の後ろ盾がないということは、リスクの軽減や資金調達、国際市場へのアクセス、認証取得や教材の入手、といったさまざまな面においてその恩恵が受けられないということでもある。

・ペルーのコーヒー生産地域の貧困と人間開発指数(HDI)の低さは、ここ数年のコーヒー相場の低迷とも相まって、コーヒー産業の発展を妨げ、極めて過酷な状況を生み出した。その結果、農村部から都市部へ移住したり、コーヒーからコカへの転作を試みたりする若者が増えている。コカの葉はペルーの伝統的な嗜好品であり、主に国内消費用として生産されているが、コカ農園の中には、その規模の大きさから麻薬ビジネスとのつながりが疑われるところもある。国や民間組織はコカへの転作を食い止めるため、それに代わる有効な作物としてコーヒーの栽培を推奨している。

・解決しなければならない問題はまだまだあるが、世界のコーヒーコミュニティーや、ペルー産コーヒーの更なる進化と普及に期待を寄せる人々の後押しにより、問題解決に向けた取り組みが急速に拡大している。

・標高や土壌、気温、湿度などの違いがコーヒー豆の特徴に影響を及ぼすため、各生産地域の官能プロファイルを明確に示そうと思うと、とてつもなく壮大なプロジェクトになる。その第一歩として、2019年にPromPeruは「アロマとフレーバー:ペルー産コーヒーのセンサリーマップ」というプロジェクトを立ち上げ、各生産地域のスペシャルティコーヒーの官能特性を記録する試みを始めた。

・国内消費量は少なく、年間消費量は国民一人当たり650~1100グラム、うち75%がインスタントコーヒーといわれている。



ペルーのコーヒーメモ


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それでは今回はこの辺にしておきます。

最後までご覧頂きありがとうございました。

また次回の記事でお会いしましょう。

ばいばい。




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