「イマ」を生き抜くには
「全ては自分の責任である」
何周もぐるぐる考えて、出てきたなんでもない答え。
「こうなったのは誰のせい?」
私はこのことばかり考えている。
人生に足止めを食らってもう1年になる。
私のこの状況に、誰もが「甘え」だと感じていることだろう。
そうだ。私は「双極性障害」なんて曖昧な病気を盾に人生の夏休みを頂いた。
ずっとずっと、何回も何回も自問自答を繰り返した。
私がこうなってしまったのは社会のせいだと思おうと思った。
「先生が」「親が」「友達が」
「努力は必ず報われる」と言い聞かせて、たまに感じる違和感から目を背けてただただ頑張ればいいと教えこまれてきたから
私は病気になったのだ。
この夏休み期間、そう思って、このやるせない思いを誰かのせいにしてなんとか生き抜いた。
生きることが、私を足止めさせた社会への復讐だった。
そんなに私を死なせたいなら生きてやる、と意味のわからない見栄を張って地を這いつくばった。
私の人生計画は上手くいっていた。
勉強で困ったことは数学が壊滅的だったことぐらいで、小学生の頃から成績は良い方だったと思う。
オール5も取ったことがある。
小学生の頃から目指していた国公立大学にすんなりと合格した。
もちろん、そこには私のただならぬ努力があってからこそだが、挫折なんて全く知らずに、周りに乗せられて、今考えると「調子に乗っていた」
もう少しで私の人生計画は完璧に遂行されようとしていた。
教師になり、結婚して、子供を授かって、定年まで働いて、安定した老後を生きる。
大学を卒業して教師になってしまえば、多少の苦労があろうとも、私の人生は安定する。
.......馬鹿野郎だ。
そんなこと本気で思っていた私を今はぶん殴ってやりたい。
「努力は必ず報われる」
大嘘だ。
「努力は必ず報われない」
が、今の私のモチベーションかもしれない。
頭おかしいかな?まあ、精神障害者なので、頭おかしいことが前提だな。
人って
努力して努力して努力したら
.......死ぬんだな。
と、今は考えている。
私はそのルートに足を踏み入れてしまっていた。
自分が作ったレールに乗っかって何も考えず、ただただ突き進んでいれば、「死」が待っていることに気づいていなかった。いや、気付こうとしなかった。目を背けていた。
大袈裟だと皆は思うだろう。
しかし、これは事実だ。
「死」には2種類あると私は考える。
肉体的な「死」と、精神的な「死」。
私はこの精神的な「死」を体験したのだと思う。
双極性障害になったからという訳では無い。むしろ、双極性障害は肉体的な「死」を免れるために発症した、私の正当防衛だったのだと思う。
では何が精神的な「死」なのか。
今話した「レールに乗っかって生きること」が精神的な「死」だ。
何も考えず、社会から見た自分を上手く演じ、見かけ上上手くいっているように見せかけて生きることがもう「死」と同様なのだと考える。
人間は考えることができる生き物だ。
考えることでこの時代の王者に立った。
ならば、「考えずに生きること」はもう死んだと同様だ。それは何も変化をもたらさない。
種の保存で大切な「進化」をもたらさない。
私はもう、人類は滅亡しかけていると思う。
今言った、「考えずに生きる」人間があまりにも多すぎるからだ。
それが当たり前で、「なぜ、何のために生きているのか」を考えない、レールに乗っかって生きていればいいと思い込んでいる哀れな人間で世界は溢れかえっている。
躁鬱人になった私はそのおかしさにやっと気づいた。
今までやってきたことは私の努力なんてものでは無かった。
ただ、言われたことをしているだけのロボットになろうとしていた。
やっと、やっと気づいたのだ。
「全ての責任は私。」そう、人生において私が主人公なのであり、人から決められた道を進むのは私の人生とは言えない。
私が双極性障害になったのは、社会のせい、なんかでは無かった。私のせいだったのだ。
ロボットになろうとしていた私を、精神的に死んだ私を、救うために双極ちゃんが現れたのだ。そう思えば私はラッキーだったのかもしれない。
コロナ禍で、人類は大きな岐路に立たされた。
このまま、何も考えない人類を量産するのか。
それとも、人類の最大の武器である脳を使ってこの状況を乗り越えるのか。
イマを生き抜くには
自分が、考えるしかない。
もう、コロナ禍以前の世界には、甘ったるい死にかけた世界には戻れない。
厳しい時代に突入したのだろう。いや、これが人類の進化のために用意されたシナリオなのかもしれない。
最後に一言。
躁鬱人あるある、「この話はフィクションです」
サポート嬉しいです😭 💙Twitter(主にコーヒー) >>>https://twitter.com/manamincoffee 🎀Instagram(主にカフェ) >>>https://www.instagram.com/manaminmushi0229/?hl=ja