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「星のや竹富島」を赤ちゃんと一緒に最高に過ごす15の要素と、2つの秘訣<レポ>

沖縄県の離島、竹富島の「第4の集落」とも言われる「星のや竹富島」。ここに0歳6ヶ月の赤ちゃんと一緒に行ってみました。

星野リゾートには、同じ星のや系列の「星のや軽井沢」や、「リゾナーレ熱海」など、ベビーウェルカムなお宿もありますが、星のや竹富島には特にそういった表記はありません。ですが、快適な滞在ができました!
そのために知っておくと良いことをまとめます。

【参考】今回の滞在と赤ちゃんのステータス
長さ:3泊4日
部屋:キャンギ(琉球畳の部屋)
赤ちゃん:6ヶ月
     ミルク混合
     離乳食初期
     寝返り○ずりばい✖️
     ねんねはゆるジーナ

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まずは、3つの切り口から、私が赤ちゃんと一緒に星のや竹富島へ行った時によかった、15の要素をお伝えします。

「星のや竹富島」は、そもそも作りが赤ちゃんとの旅向き

①全室独立した庭付き一軒家

星のや竹富島の全48棟の客室は、すべて、一軒家・庭付き・さらに石垣で囲まれているという独立具合。今のご時世にもお互いに安心ですね。

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赤ちゃん旅にオススメなポイントとしては、

・赤ちゃんが泣いても他の部屋へ聞こえないから気楽。
・他の滞在者の音も気にならない。
・複数部屋があるので、赤ちゃんのお昼寝中に大人が活動しやすい。
・しかも全室それぞれ室温のコントロールが出来る。


②ルームインダイニング

平たく言うとルームサービスです。コースなどの一部を除き、ダイニング(レストラン)と同じメニューを、お部屋に届けてセッティングまでしてもらえます。

全面が窓の開放的な部屋から庭を眺めつつ、出来たての食事をいただけるのは嬉しいですよね。

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赤ちゃん旅にオススメなポイントとしては、

・レストランと違い、食事中、他の人への気遣いが不要なこと。(泣いてしまっても◎)
・大人の食事中に、赤ちゃんが席についておく必要がない(のびのび床で遊んでいてOK)
・時間が指定できるので、赤ちゃんの睡眠中にも出かけずに食事ができる。

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③大きいベッド

ダブルサイズ2つ分のベッドが繋げてあります。

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家族で、広々川の字で寝られますね。 
これだけ広ければ落ちる心配もありません。


④畳

4種類あるうちの、キャンギの部屋に関してです。(他のタイプはフローリング)
家ではマットを引いている赤ちゃんスペース。宿に持ち込むのは難しいですよね。畳の部屋であれば、クッション性が高く、赤ちゃんの活動スペースとして安心感がありました。

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⑤大きいソファー

リビングにあるソファーが、ダブルベッド並み(以上?)に大きいです。床に座った大人と目線が合う点も良く、うちの子は思いの外ここでゴロゴロしたり遊ぶ時間が長かったです。家族3人で座っても寝そべっても余裕があります。

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自分で動き始める月齢だと落下に注意する必要があります。

⑥家電

冷蔵庫、湯沸かしポットがあり、ミルク作りや離乳食保存も安心でした。

ちなみにテレビはありません。わが家は全く見ないので気になりませんでした。


「星のや竹富島」の館内ガイドをよく見ると、赤ちゃん向けサービスあり

公式サイトには掲載がなかったものの、チェックイン後にアクセスできるページに記載があった、ベビー関連のサービスを紹介します。

⑦無料レンタル
・ベビーチェア
・空気清浄機
・加湿器

チェアをレンタルしました。バンボのような床置きのものです。
空気清浄機と加湿器はベビー用のサービスではないですが、赤ちゃん連れには、ありがたいですよね。

⑧離乳食(生後7ヶ月以降) 

事前に他の方のブログで、離乳食が注文できるらしい、という情報は得ていたのですが、詳細がわからなかったので念の為ベビーフードを持参しました。結果、うちの子は6ヶ月だったので星のやの離乳食はまだ早く、持っていって良かったです。

参考までにメニューを掲載します。

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「星のや竹富島」は、おもてなしとしての赤ちゃんサポートが神

ここからが星のやの本領発揮です。

どこにも書いていなかったものの、「滞在中に相談してみたら快くできたことシリーズ」がかなりあったので公開します。

⑨ベビーベッドを借りる
→どなたかのブログで1泊5000円と書いてあり、選択肢に入れていなかったのですが、チェックインの際に夫婦で赤ちゃんの寝かし方を相談していると、スタッフさんから提案してくださり、しかも無料でした。

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⑩追加で水をもらう
→滞在中、ミネラルウォーターは無料です。部屋にはペットボトルが2本あり、毎日補充されます。わが家は大人もたくさん水を飲むのと、赤ちゃんのミルクにも使うので、毎日ディナーの際に追加で3〜4本いただいていました。

⑪バスタオルを多めにもらう
→畳の上でおむつ替えをするとき(念の為)や、ベッド周りにも使いたかったので、バスタオルも人数分+αで借りました。

⑫離乳食を温める
→持参した離乳食の温めをお願いできるか聞いたところ、「もちろんでございます!」と快く温めてお皿に入れて出してくれました。部屋であげるときはさすがに頼まなかったのですが、大人がダイニングで朝食をいただいた際に、お願いしました。

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⑬洗面器を借りる
→赤ちゃんを洗う時と、赤ちゃんの服を洗濯するときに使いました。話の流れのなかで、「もしあれば」くらいの温度感で聞いたにも関わらず、(恐らく普段は提供されていないのに)探してきてくださいました。感謝。

⑭おむつ用ゴミ箱を借りる
→無料でレンタルできました。

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ベビーチェアとおむつ用ゴミ箱

⑮赤ちゃんの水遊びパンツをもらう
→ゆんたくラウンジで無料で1枚いただけました。
星のや竹富島は大きなプールを中心に集落が形成されていますし、島のビーチがとてもきれいなので(遊泳可はコンドイ浜のみ)、ありがたいですね。
サイズがない場合もあるので、持参をおすすめします。

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特にゴリゴリ交渉したことはなく、スタッフさんと会話しているなかで、どれも快くやっていただけました。
ここまで来ると、「ウェルカムベビー」宿を謳っていなくても、かなりの安心感がありますよね。

ここからは、快適に過ごすための秘訣をお伝えします。

さらに快適に過ごすための秘訣1:情報を取りに行く

星のや竹富島で快適に過ごすために大事なことが2つあります。
まずは、情報を探しにいくこと。

公式ウェブサイトでは、世界観がばっちり伝わってくる一方で、細かいことは語っていません

星のやらしくて好きなのですが、子どものことになると話は別。
部屋には何があるの?赤ちゃん用のごはんってあるの?
ミルクや離乳食の段取りを事前に考える必要があるパパママにとっては、わからないと死活問題です。
下記の手順で調べてみるのが、おすすめです。

●公式サイトをざっと見る。
メニューから、客室、食事タブなど。詳しいことは載っていません。
●部屋の設備は、楽天トラベルなどの別サイトでチェック
備え付けの電化製品やアメニティが詳しく載っています。
ポッドがある、電子レンジがない、などチェックするのに便利でした。
●過去に行った人のブログをチェック(このnoteだけでも十分◎)
公式サイトに載っていない情報が載っていることが多いです。
しかし、星のやではサービス内容が頻繁に変わるため、参考程度に見ておくことをおすすめします。
実際、ブログでチェックしていたアレはなくなったんだ、変わったなというサービスが多数ありました。本noteでは2020年8月末時点の情報をまとめています。
●心配なら事前に連絡を入れて確認する。
私はしませんでしたが、こだわりがあったり荷造りに響く方はされているようです。ここまですれば安心ですね。

さらに、現地でも同様です。

私の体験では、チェックイン時も紙の館内ガイドはなく、施設説明や食事のメニューなどは全て、チェックイン時に案内されるQRコードでPDFを読み取る方式でした。

QRコードはいくつかに分かれており何度もアクセスするのは手間ですが、ぱっと見て閉じてしまうと、有益な情報を見落としかねません。
私たちはPDFから無料でレンタルできるベビー用品があることを見つけました。(最初、口頭の案内はありませんでした。)

また、受付やゆんたくラウンジのスタッフさんに尋ねれば、快く様々なことを教えてくれます。

例えば、
・ビーチの観光は何時がおすすめ?
 →干潮満潮の時刻を教えてもらい希望の景色が見られました
・有名な観光地以外で、好きな場所はある?
 →ガイドブックに載っていない場所を教えてくれました
・お昼時をすぎてしまったけど、開いてるお店はある?
 →その時間でも行けるお店を教えてくれました

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さらに快適に過ごすための秘訣2:上手に発信する

最も重要なのは、こちらから発信すること。
何を希望しているか、今から何をしようとしているのか、何に困っているのかを伝えた方が、快適度と満足度が格段にアップします。

ここから、少し話が遠回りします。

実は、旅行の前に口コミを見ていて不思議だったのです。「さすが、星のや」「最高」というレビューが並んでいるかと思いきや、意外と「星のやのおもてなし、こんなもんか」という感想がありました。そして、実際に過ごしてみて後者の感想の理由もわかる気もしたのです。

ここからは私の勝手な解釈です。

星のや竹富島は、竹富島の「第4の集落」というコンセプトで作られています。実際の竹富島の集落では、景観保全のため、新しく作る建物は、平屋、赤瓦の屋根、珊瑚の石垣と決まっています。そして、星のやでは、これらの基準を自主的に守るだけでなく、敷地内の道や生態系までも、島の文化をトレースさせていると感じました。各客室は、まさに「集落のなかの一棟」を表しているんですね。

つまり、ホテルに泊まるというよりも、集落の家でのんびり過ごすような滞在を提供したいのだと思います。サイトのトップの文言がまさに示しています。

沖縄の
原風景を残す
島に暮らす

引用:星のや竹富島

だからこそ、一流ホテルのような「言わなくてもわかる」おもてなしを目指しているわけではなく、こちらが求めない限りは、干渉しすぎず程よい距離感を保っているのかなと感じました。

話を戻します。

私たち家族も、チェックインの際、(他の星のやのイメージもあって)少し淡白だなという印象を受けました。聞かない限りわからない情報もありました。

でも、
・記念日だと伝えると、ドリンクのプレゼントがあったり
・家族写真を撮りたいと言うと、オススメの場所まで案内して撮ってくれたり
・外に出かけるときに「急に暑くなってきましたね」と声をかけると冷たいお水のペットボトルを持たせてくれたり
・行き先をと伝えると、戻ったときに「どうでしたか?」と声をかけてくれたり
こちらが伝えた分だけ、滞在を快適にするお手伝いをしてくれました。

家族だけの時間をのんびり過ごしたい人はよい距離感のまま、私たちのようにたくさんサポートを受けて過ごしたい方は上手に伝えながら過ごしてみてください。(赤ちゃん連れだとサポートは本当にありがたかったです!

さいごに

星のやのサービスはかなり流動的に変わっているようです。

事前に読んだブログに出てくるサービスもかなり無くなっていました。

「前はこうだったみたいのに」なんて言わず、その時の星のやを楽しみ、その時のホスピタリティを満喫してくださいね。

これから行かれる方の赤ちゃん旅が快適で楽しいものになりますように!


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