「私この本の著者です」と講演してみたかったので、自分で電子書籍を作ってみた
このマガジンでは、私の最大の好奇心旺盛なサブパーソナリティ「地図子」がどのように生まれて、発展してきたかを書いていきます。
地図子は2017年1月に生まれ、「まちなみ冒険家」という肩書の元、街や川を歩いてリフレッシュする様子を綴っています。
地図子のこれまでの旅路をご紹介できればと思うので、チャレンジしたいけど踏み込めない方は是非ご笑覧ください!
第3弾のこの記事では、地図子ついに講演依頼!?
講演を理由に、この際もう自分で出版しちゃえ〜!な出来事について書いています。
「いつか自分の本を出版するぞ!」と思い立ち始めた地図子活動。
細々とブログを書き続けた最初の10ヶ月間は、特に誰かと対面で会うことはありませんでした。
けれどある日コラボのお話をいただき、その流れで地図好きが集まるイベントへ誘っていただき、そこに参加していた別の方から突然、
「地図子さん、地図好き向けのイベントで講演しませんか?」
というわらしべ長者のようなチャンスが舞い込んできました。
地図子が講演!
このチャンス、絶対良いものにしたい!
講演のターゲットを理解して内容をつくり上げるのはもちろんですが、せっかくなので自分の夢に近づくような名刺代わりの何かがあればいいな…
そこで思いついたのが…電子書籍を出版してみようということでした。
急に紙で出版すると費用がかかるし在庫も抱えますが、電子書籍から始めるとノーリスクでできると思ったからです。
今回のnoteでは、Amazon Kindle上で電子書籍を出版するとどういう流れになるか、書いていこうと思います。
Kindle Direct Publishingでアカウントを作る
Amazon Kindleに電子書籍を掲載するためには、まずはKindle Direct Publishingでアカウントを作る必要があります。
アカウント登録は無料ですし、作成画面を見ながら作ると全体像が分かるので、アカウントを最初に作ってしまうのがオススメです。
電子書籍のテーマを決める
電子書籍を作るとなったら決めないといけないのがテーマ!
Amazon Kindle側に特にページ数の制限などはないので、次のことを考えながら自分が書けそうな内容でテーマ設定すると良いと思います。
・何ページくらい書けそうか
→今まで書いているnoteなどがあれば、それをまとめるのもあり
・値段設定をどのくらいにする予定か
→決まっていたらその相場のAmazon Kindleのページ数などを参考にする
・今後印刷する予定はあるか
→もし冊子に印刷するのであれば、ページ数を4の倍数で考えるのがオススメ
内容を書いてファイルを最終化する
テーマやページ数が決まったら、電子書籍を書き始めましょう。
私は今はMicrosoft Wordで書いてPDF化していますが、最初の電子書籍はMacのPagesで作ってePubに変換していました。
表紙は別途画像ファイルが必要なので、合わせて準備しましょう。
電子書籍を作る中で、私が一番気をつけていることは2点あります。
①読みやすいレイアウトを考えよう
私はデザインを習ったことがないので、ここが一番苦労するところです。
最初は文字を多く詰め込んでいましたが、読みやすい本を作るのはやはり余白がとても大事だなと痛感しています。
文章を書いてからレイアウトを考えるのではなく、最初に余裕があるレイアウトを組んでからそこに文字数を調節していくといいと思います。
デザインが苦手な方は、普段自分が手にする本や他の冊子がどのようなレイアウトになっているのか意識して確認してみるのもオススメです。
②著作権には注意しよう
文章の中の引用や参考資料について明記する必要があります。
後は文章以外にも絵や写真、地図などを使う場合も著作権に気をつける必要があります。
特に地図は見落としがちなのですが、自分の電子書籍ではオープンストリートマップを使わさせていただきました。
オープンストリートマップというのは、Wikipediaの地図版で誰でもルールに従って書き込むことができ、作成物にも出典を明記すれば使用することができてとても便利です。
最後に、完成した文章のファイル、表紙のファイルなどをアップロードして、タイトルや金額を設定し、Amazon側からのチェックを受ければ正式にAmazon Kindleで売り出すことができます。
Amazon Kindleの作り方の教科書みたいなものはないので分からないことも出てくるかもしれませんが、FAQがありますし、問い合わせるとAmazonの方がすごく丁寧に回答してくれます。
こうして講演に合わせて完成した初めての電子書籍が『国分寺崖線を歩く』です!
国分寺崖線とは多摩川が削った国分寺〜調布〜成城〜田園調布辺りの崖線で、今でも坂や階段が多く、台地の上が高級住宅街が多いエリアです。
国分寺崖線を一つの市町村で紹介することはあっても、全体で捉える書籍は少なかったようで、未だによく読んでいただいています。
ちなみにKindle Unlimitedに入っている方はその中に含まれるので、無料で読むことができます。
Kindleだけでなく、スマホのKindleアプリからだとカラーで読めますよ。
一度作ると、「次はもっと良いものを作りたい!」と思ってしまうもので、現時点では他にも2冊公開しています。
『ふと思い立って、プチ冒険』は地図子のちょっとした現実逃避のプチ冒険集(神田川の神様に話したり、特急あずさに乗ってひたすら車窓を眺めたりします)をまとめています。
『井戸ポンプにまつわるエトセトラ』は、今週末の個展のテーマでもある「井戸ポンプ」についてどうして探索することになったのか、その中で出会った方々とのストーリーを描いたエッセイ集です。
Amazonで著者名を検索すると表示されるというのは、とにかくかっこいい体験だと思っています。
出版したい文章があれば特にお金はかからずできるので、皆さんもAmazon Kindleを使って自由に自己表現してみてはいかがでしょうか?