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交換留学最後の日に振り返って

もちろん一年前は、つい一週間前までは、まさか途中で留学生活に終止符が打たれるなんて思いもしなかった。

正直帰国を決断した後も実感はなく、なんでこのタイミングでコロナ広まったのっていう怒りや悲しみが湧くこともなく。ただ淡々と荷造りをはじめ、友達に最後の挨拶を直接または携帯越しにして最終日を迎えた。

”あ、そうかこの子と会えるのもしかしたら最後かもしれないんだよね。”
その事実を頭では分かるんだけど、本来伴うはずの感情が可笑しいくらいに追いついて来なくって、それを冷静にあたかも他人を観察しているようだった。

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(毎週火曜日お昼に欠かさず会っていたAyesha.最後の週の火曜日エッセイが終わらない、と思って会わなかったのがまさか最後の機会だったとは思わず。悔やんでも悔やみきれないけれどその感情すら整理できない。)

ただ、最終日に次の日に空港で食する用の食べ物を買いに、外に出た時に毎日学校までに通った建物・Student Union・大学前のトラムの駅を見た時にようやく「ああ、これで当分この景色を見ることはないんだな...」と思うとなんで今なんだろう。という虚しさが湧いてきた。

シェフィールドでの生活は半年間になってしまったけれど、素敵な出会いと素敵な瞬間に自分の身を置くことができた。日本でこれまでしていた生活とは全く違った生活を営むことができて、とっても幸せであったし色々頭では理解していた自分のことや色んなことを実体験を持って腹落ちすることができる機械になった。

そして12時間のフライトの末日本に帰国し家で自宅隔離期間が始まって、私の家であるはずなのにまだ仮住まいな気がしている。

日本に帰ってきてシェフィールドで一人暮らしの孤独からは解放されたけれど、それでも日本にいる友達やニュースで流れてくる人たちが不用心にマスクもせず外出している様子を見て、(仕事や急用だったら仕方ないけれど)イギリスではあんなにパニックになって外出禁止令が出たりレストランなども休業しているのに...とやるせない気持ちがある。

コロナで世界中の人々が思い描いていた未来が崩れてしまったと思う。
でも今こそ、外出を控えに家に籠る必要がある今こそ、これからの充電期としていかにこの時間を自分にとって納得できる時間にできるかで、コロナが落ち着いて”あたりまえ”が戻ってきた未来の選択が大きく変わるはず。
(急に留学中止という衝撃的な事実にも関わらず、自分でどうしようもないことは仕方ない、さ次行くぞ!と凄まじいくらいの切り替えの速さは、ストレングスファインダー(自分の強みとなる資質などが分かる自己分析の一つ)でいう、運命志向・未来志向が強いからなのかもと思っている。)

2020.03.24

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(冬は寒い寒いと文句言っていたけれど、あったかくなったらこの公園で日向ぼっこしたかったのに。)

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