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『This Is Halloween』ジャズ風アレンジ制作レポート

こんにちは!いつもゲームに関する記事を投稿しておりますが、今回は音楽に関する記事を投稿させて頂きます。

今回は『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』の『This Is Halloween』のジャズ風アレンジを制作したので、それに関するレポート記事になります。制作したアレンジ曲は下記のツイートからお聴きください。(動画の転載は禁止です)

簡単に自己紹介させて頂きますと、私は音楽がとても好きなので、いつも様々な曲を聴いて楽しむ日々を送っています。しかし、ちょうど去年くらいに、なんとなくいつも通り音楽を楽しんでいたら、ふとこんなことを思いました。

「もし、自分が曲を作る側になったら、更に音楽を楽しめるのでは?」

そう思い、去年くらいから少しずつ独学で作曲の勉強を始めることに。幼い頃にピアノを習っていたので、ある程度の音楽論と音感は備わっていましたが、忘れている知識も多いため再度勉強し直しました。

その後、今年に入ってから作曲ができるソフトを導入し、ソフトの使い方を覚え、今ではオリジナルの曲を作ったり、既存の曲を自分流にアレンジしたりして作曲の知識を日々深めています。

今回ノートに記事を投稿しようと思ったきっかけは、私のように独学で作曲を勉強している人や、作曲の勉強を始めようと思っている方のモチベーションや参考になれればと思い投稿することにしました。

作曲に限らず、何か創作活動を始めようと思っている方のきっかけにもなれたら嬉しいです。

少し長文になるため、読みづらかったり至らない点も多いかと思いますが、お付き合い頂けますと幸いです。私もまだ作曲の修行中のため知識が浅い部分もありますが、ご了承頂けますと幸いです。

■なぜ『This Is Halloween』のジャズ風アレンジを作ろうと思ったのか?

私はもともと『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』が大好きなので(ブルーレイ1枚とDVD3枚を持ってるほど好きです笑)、テーマ曲である『This Is Halloween』も大好きな曲です。

そのため、『This Is Halloween』は普段聴くことが多い曲なわけですが、以前聴いていたときに「この曲ってオフビートにしてジャズ風にアレンジできるんじゃないかな?」って思ったのがきっかけでした。

もともと私はジャズをたまにしか聴くことがなかったので、ジャズを勉強してみたいという思いもあったので、早速アレンジ作業に着手しました。

■アレンジを作る前の準備

ジャズに対する知識が浅かったので、まずはジャズの曲を何度も聴いて感覚を掴むところから始めました。特に参考にした曲のセットリストを下のURL内にまとめたので、Spotifyに登録されてる方は参考にしてみてください!

それともう一つ大切なのが、「ジャズ」の定義を知ることでした。

自分なりにいろいろ調べたところ、ジャズの定義は曖昧なため明確なことは言えませんが、ジャズは「音楽ジャンル」というより「演奏方法」という方が近いようです。

そして、ジャズの特徴は「オフビート」で構成されており、「自由な演奏が許される」のが特徴みたいです。

次に、今回の題材となる『This Is Halloween』を改めて何度も聴き直して、曲の魅力などを再確認しました。

『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』をご覧になったことがある方はご存じかと思いますが、『This Is Halloween』は『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』の冒頭に流れます。そのため、『This Is Halloween』は『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』がどういう世界観かを提示する役割を担っている曲でもあります。曲中に様々なキャラクターが入れ替わりに歌うので、キャラクター紹介の役割も担ってますよね!

聴いたことがある方は、下記のような印象を持ったかと思います。

・不気味で恐ろしい世界
・不気味で恐ろしいキャラクターがたくさんいる
・年に1度のハロウィンに向けてハロウィンタウンの住人全体が一致団結している

これらが『This Is Halloween』の魅力につながる要素ではないかと思いました。

しかし、ここで1つひっかかったことがありました。

ジャズの特徴である「自由な演奏が許される」という部分と、『This Is Halloween』の魅力の要素に繋がる「ハロウィンタウンの住人全体が一致団結している」という部分が矛盾してしまうのではないかと思いました。

確かに、ジャズは自由演奏の部分は、曲として魅力に感じ取れる重要な部分でもありますし、『This Is Halloween』の住人が一致団結する部分は、聴いた人をワクワクさせるので、どちらも疎かにしたくありません。

いろいろ考えた結果、今回は『This Is Halloween』というすでに形になっているものがあるので、その形をレールとして辿り、自由に演奏できそうな部分があれば、レールの範囲内で自由にするという方針で制作を進めることにしました。

ちなみに、これは余談ですが、『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』の原案であるティム・バートン作品の魅力は、「不気味な世界観」と「愛嬌あるキャラクター達」が上手くマッチしてるからだと思います。「不気味」と「愛嬌」という要素は反比例するはずですが、ティム・バートン作品では、この2つの要素がマッチし比例しているので、そのような良さも盛り込めるとベストかなって思ったりしました。

アレンジ曲を作るときは、元となる作品や制作者をリスペクトする気持ちが何より大切です!(これが1番重要)

■アレンジ曲の制作工程

今回はStudio One Prime 5を使って制作しました。

まず始めに、ジャズの基本でもあるオフビートをシンバルベースの音源で打ち込み、その後、耳コピでメロディを原曲と同じような形で打ち込みます。打ち込んだメロディを、オフビートに合わせてタイミングを調整すれば、これだけでジャズっぽい曲に仕上がります。

その後、ハーモニーを打ち込みます。ここでポイントなのが、「聞き手が飽きない工夫を盛り込む」ことです。『This Is Halloween』の場合、同じコードが続く部分があるので、間延びしてしまい聞き手を飽きさせてしまう可能性があります。

今回、私が施した工夫は、コードが変わる直前に少し違うコードを混ぜたり、音が鳴るタイミングをパートによって変えたりして、聞き手を飽きさせないようにしました。先ほど書いたジャズの特徴である「自由な演奏が許される」という部分を、ハーモニーで表現することができました。

尚、リズムとハーモニーを打ち込むときに特に心がけたのは、長尺と短尺をメリハリつけて交互に打ち込むことです。例えば、短尺の打ち込みが続いたあとは長尺をメインに打ち込むと変化が生まれるので、聞き手を飽きさせずに「お!」と興味を引かせることができます。

そして、完成したハーモニーを元にベースラインを作ります。しかし、ここで問題が発生します。ジャズではウッドベースを使うことが多いのですが、Studio One Prime 5にはウッドベースの音源がありません。これはかなり致命的でした(苦笑)

どうしようか考えた結果、今回は「F Bass」という音源にエフェクトで「Mixverb」の「SD-Gated」という効果を加えて不気味なサウンドを作り、それをベースとして使用しました。今回の曲に合ったサウンドなったので、個人的には気に入ってます!

次に、先ほど作ったオフビートに更にリズムとなる音を加えます。最初、スネアドラムやバスドラムなんどの太鼓系の音を入れてみましたが、POPになりすぎてしまい不気味な印象が薄れてしまうので、太鼓系の音は無しにしました。その代わりに、タンバリンと長尺のシンバル系の音を使って、オフビートのリズムにグルーブさせることができました。タンバリンは原曲でも使われていたので、そこからヒントを得ることができました。

ここまでで、曲の基礎であるリズム、メロディ、ハーモニーが完成したので、この基礎を元に、他の楽器を加えて音を肉付けしていきます。

今回はジャズということで、Studio One Prime 5に内蔵されている音源の中で下記の音源が候補でした。(今回使用した楽器は頭に●がついている楽器です)

●クラリネット
●テノールサックス
●ソプラノサックス
●トランペット
・ホルン
・チューバ
・トロンボーン

今回は不気味な雰囲気に合う楽器を優先的に選びました。ここでポイントなのは「それぞれの楽器の良いところを見つけること」です。今回の場合だと、長尺が多い曲なので、長尺の部分が綺麗に奏でられたり、盛り上げられる楽器というのも判断ポイントでした。

後は、楽器ごとにエフェクトを加えたり、各楽器の音の位置を決めて音を加工させたら完成です!(本当はベロシティなど調整してもっと音を加工したかったですが、時間が無かったので断念)

■あとがき

いかがでしたでしょうか?今回は急ぎ足で記事を作成したので、もっと細かく説明したい部分もありましたが、自分が説明したい部分は、ほぼ記載させて頂きました。

今回、ジャズ風アレンジを作ってみた後の率直な感想としては、とても勉強になったとともに、ジャズはとても楽しいジャンルだと思いました!先ほども書きましたが、ジャズは「自由な演奏が許される」ので、所々で自由にアレンジできた部分があったのでとても楽しかったです!(特にお気に入りなのは曲の後半部分です!)

私もまだまだ修行中の身のため浅い知識のもと作成した記事ですが、もしこの記事が読んだ方の何か刺激になっていただけたら嬉しいです。

今年はご時世的に例年と比べると少し寂しいハロウィンになりますが、今回作成したアレンジ曲を聴いて少しでもハロウィン気分を味わって頂けたら幸いです。

もし、今回作成したアレンジ曲や記事の感想などございましたら、私のTwitter、もしくはtwitchでゲーム配信を行っておりますので、コメントなど頂けたら嬉しいです。作曲関連で何かお困りのことがあれば、私がわかる範囲内でしたらお答えします!

・Twitch配信サイト https://www.twitch.tv/manaleak10

・Twitterアカウント(@Manas_Games)

最近だんだん寒くなってきたので、体調には気を付けてお過ごしください!それではまた!




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