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笑神様のハートはピース:妻に笑いの神降臨 パート4

妻はいつも私に笑いを届けてくれる。私はそんな妻を笑神様と呼び神棚に祀っている(くらいの気持ちでいる)。人智の及ぶところではない、有難い笑神様のお言葉を、神に代わってお届けします。(吉野賢一)

すんでいた人:私は笑神様とTVニュースを見ていた。地域のニュースになって、アナウンサーが「H工場地帯で火災がありました。近くにすんでいた人が通報し・・・」と伝えた。私が「あれ?H工場地帯って全然住宅が無い。『近くに住んでいた人』っておかしいね。誰も住んでないはず」と言ったら、笑神様は「浮浪者の人じゃないの」って即答してくれた。なるほど「住む」ではなく「棲む」だったのね。同音異義語、日本語は難しいね。勉強になります。ただ「浮浪者の人」って「者」と「人」が重複していることが気になります。何より、それならアナウンサーは「通りすがりの人」と言うのでは・・・。

ピースメーカー:私は笑神様とTV映画を観ていた。映画はジョージ・クルーニー主演のピースメーカー(The Peacemaker)。映画が終わると、笑神様が「ピースメーカーってコレよね」と言って胸を押さえた。さすが笑神様、「人の心」が一番大切なピースメーカーですね。笑神様のおっしゃる通りでございます。でもね笑神様、神罰を恐れずに言わせていただきますと、アナタ様はたぶん「ースメーカー」のことを言われております。ご覧になった映画の登場人物で、どなたか一人でも心臓の具合が悪くなった方がおられたでしょうか?

ネコってすごい:私は笑神様とアジ釣りに行った。ネコが近寄ってきた。笑神様が釣ったアジを落とした。ネコがそれを食べ始め、アジはこの世から消えた。一部始終を見ていた笑神様が、興奮気味に「ネコってすごい、生のままのアジを骨まで食べちゃった」と告げられた。さすが笑神様、自分のアジがネコに奪われても冷静でございます。お魚くわえたドラネコを裸足で追いかけるサザエさんとは雲泥の違いです。でもね笑神様、神罰を恐れずに言わせていただきますと、お告げが下界のネコに合致しておりません。ネコが「生のまま」食べるのは当たり前でございます。ネコは火を使いません。ネコが「骨まで」食べるのも当たり前でございます。そのためにネコは裂肉歯(肉や骨をかみ砕く歯)をもっています。天上界のネコは火を使い、小骨すら食べないのでしょうけど。

下界のイヌ:笑神様は下界でイヌを飼っている。そのイヌは、たま~にお肉の切れ端を食べさせてもらえる。そのとき笑神様は「まだ赤いところが残っているけど大丈夫かな」と、フライパンで肉を焼きながら私にお尋ねになることがある。さすが笑神様、イヌにもそのようなお心遣い、動物への愛があふれております。ですが笑神様、下界のイヌも生で食べます。「レア(生焼け)じゃなくもっと焼いて」とお願いするイヌはいませんのでお心遣いは無用でございます。どうか笑神様、イヌへのお心遣いではなく、私へのお小遣いをお願い申し上げます。

余談:ネコとイヌの話を小野先生にした。小野先生は笑いながら「動物は生で食べることを知っている僕らがマイノリティーなんですかね」と言ってくれた。妻をフォローしてのご発言ですね。お気持ちはありがたいのですが、違います。妻がレア(珍しい)、だから神なのです。

余談:サルの好物と言えばバナナ。ところが、私の研究に協力してくれた複数のニホンザルはバナナに見向きもしなかった。日本に棲むニホンザルは東南アジア原産のバナナを見る機会が無く、バナナを食べ物とは認識しないのだと推察した。日本では「サルはバナナ好き」は都市伝説だと思う。

余談:ネコの好物と言えばサカナ。ところが、ネコは水中に棲むサカナを自力で捕る術をもたない。ネコはサカナを見る機会が無く、サカナを食べ物だと認識できないはず。だから「ネコはサカナ好き」は都市伝説だと言いたいが、多くのネコがサカナを食べる現実・・・なぜ?


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