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PMBOK Guide第7版:序文:これまでとこれから。

PMBOK第7版。序文から始めましょう。
そこに書いてあるのは、「PMBOK」の改版サマリーと、なぜ今回このような形になったのか?でした。
(本来はPMBOK Guideと呼ばねばなりません。いったん、第7版全体をカギかっこ付き「PMBOK」と書いています。PMBOKまたはプロジェクトマネジメント標準を個別に示す際は、地の文のまま書きます。)

※以下、本文とは記載順を変えてお送りします。また、全部を訳してるわけでなく、途中を省いたり意訳したりしております。日本語版が出たら、答え合わせをしましょう。()内は、私の意見やコメントです。ご了承ください。

「PMBOK」のこれまで。

「PMBOK」は、ビジネスプロセスの集積から始まりました。それらは
・文書化可能で
・プロセスに対するパフォーマンスが測定可能で
・プロセスの改善が効果を最大化し、リスクを最小化する
プロジェクト管理の「グッドプラクティス」を集積し共有するのが、一番自然だったのです。
「PMBOK」はIT環境の変化に対応して改版してきましたが、その結果、あらゆる項目が加えられ、ページは増えていきました。(手元の第5版で600ページを超えていた。既に凶器( ;∀;))

で、今回改版するにあたり、色々調査したりフィードバックもらったりした結果…

第7版の変更

私たちの環境は、ものすごい勢いで変化しています。
言語や技術もそうだし、オンラインでの協業もあっという間に進みました。
(プロジェクトに与えられる期間も、どんどん短くなりました。)
そんな変化を受け、第7版では主要なコンセプトに集中することにしました。

1)
マネジメント標準 第7版は、「Principle Statements」(原則宣言、とでも?)で構成されます。
Principle Statementsはプロジェクト管理のプラクティスの目的と核となるFunction(機能でいいのか)を示します。Principle Statementsは、プロジェクトチームの作業に広い選択肢を提供し、たくさんの方法を提供してくれます。
(これまでの、立ち上げ→計画→実行→監視・コントロール→終結というプロセス軍が、この原則宣言に代替される。)

これにより、効果的なプロジェクト管理の「full value delivery landscape」(以降で出てくる、「価値を届ける」という管理の全体像)に効くものが出来ました。これにより、プログラムマネジメント標準や、ポートフォリオマネジメントなどとも整合します。

第7版は、過去のプロセスベースのアプローチを否定するものではありません。多くの組織や管理者にとって、未だ有用だったりします。プロセスベースも、新版のコンテキストに残っています。

2)
もう一つの大きな変更は、プロジェクト管理のシステム面です。

「value delivery」(価値を届ける)にフォーカスすることで、ポートフォリオ、プログラム、プロジェクトが、ビジネスや組織戦略などなど、バリューチェーンのリンクに変わります(文章が長くてピンとこない。。)

「PMBOK」はプロジェクトを、単純なアウトプットを作る取り組みではなく、もっと重要な、アウトプットを成果を届ける取り組みに、究極的には、組織やステークホルダーに価値を届けるものであると強調します。

これまで知識領域を、8つの「project performance domains」(プロジェクト実務領域、て感じ??)に変えます。
実務領域は、プロジェクトの成果を届ける(delivery)ための活動の集合体です。実務領域は相互に作用し、変化を生みます。
プロジェクトチームは継続的にレビューし、議論し、適応し(adapt!)、そしてシステム全体を念頭に置いて、それらの変化に対応していきます。
この「価値を届ける」というプロジェクトマネジメント標準のシステム・コンセプトに沿って、チームはプロセスや計画に固執するよりは、成果にフォーカスして効果的なパフォーマンスを評価します(要するに、決まったプロセスやれって言うのではなくて、プロジェクトにより効果的な取り組みを選べるということと思われる。)

3)テーラリングについて;
第6版ではテーラリングの重要性が強調されましたが、これはプロジェクトチームが管理アプローチをどのようにテーラリングするかを助けるための考慮でした。第7版では、テーラリングの専用セクションが出来ました。

4)
最後の変更点は、「PMBOK」の歴史で最も注目すべき進化です。「PMIstandard+(TM)」という、双方向のデジタルプラットフォームが出来ました。ここで様々な情報が提供されます(様々の内容は略。PMIstandard+は、第6版もサポートするようです。)

↓PMIstandard+ はこちら:PMIユーザは、いつものIDとパスワードで入れます。「Choose your plan」と言われるので、「Subscribe now」を選択します。すると、なんか色々見れます。
https://standardsplus.pmi.org/

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(まとめは省略)

読んでみた感想まとめは、別記事にしたいと思います!
読んでくださって、ありがとうございます^^

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