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PMBOK 7th マネジメント標準のイントロを読む:目的、定義、想定読者

こんにちは。今日もPMBOK第7版を読んでいきます。
今日はPMBOK Guideの前半、プロジェクトマネジメント標準のイントロ部分です。用語の定義があるので、PMがどんな定義になってるか?注目です!
※PMBOK第7版はプロジェクトマネジメント標準とPMBOKで構成されており、標準の方から始まります。

1.1 プロジェクトマネジメント標準の目的

プロジェクトマネジメント標準は、プロジェクト管理を理解するための基礎と、意図した成果物を生成する方法を提供します。
この標準は、業界・ロケーション・サイズ・デリバリ方法[for example , predictive, hybrid, or adaptive](←ウォーターフォールだろうとアジャイルだろうと)によらず適用できます。

プロジェクトマネジメント標準は、ガバナンスや、プロジェクトを取り巻く環境や、プロジェクト管理とプロダクト管理の関係性などを含む、プロジェクトのオペレーションのシステムを説明します。

1.2 キーとなる用語とコンセプト

組織はプロジェクトに、アウトプットとartifacts(人口物:建築物とかを指すのかなぁ。)などの成果を生成することを期待します。プロジェクトマネージャーは、組織とステークホルダーに対し価値を提供するよう、プロジェクトをデリバリすることが期待されます。

本標準の文脈では、以下の用語をこのように定義します;

Outcome:成果
プロジェクト活動の最終的な帰結。アウトプット(一般的な成果物)と人工物を含むが、プロジェクトが提供する利益や価値なども含むよう、より広い意図がある。

ポートフォリオ
プロダクト
プログラム
プロジェクト
プロジェクトチーム
:これら5つは定義の変更ないため省略。必要なら後で書く。

プロジェクトマネジメント
プロジェクトが要求を達成するために、知識、スキル、ツール、技術を適用すること。プロジェクトマネジメントは、プロジェクトが意図した成果物を生み出すために参照される。プロジェクトチームは幅広いアプローチを用い、成果を生むことができる。

プロジェクトマネージャー
プロジェクトの目的を達成することに責任を負い、チームをリードするよう組織からアサインされた人。プロジェクトマネージャーは、例えばプロジェクトチームが成果を出せるようファシリテーションしたり、成果を出すプロセスを管理するなど、あらゆることをします。
他、どんなことをするかについては、2.3章で述べます。

System for value deilvely:価値を届けるシステム
組織を構築し、維持し、進化させることを意図した戦略的なビジネス活動の集合体。プロジェクト、プログラム、プロダクト、ポートフォリオなどはすべて、組織の価値を届けるシステムの一部です。

value:価値
絶対的な価値があって(worth)、重要で、有用ななにか。
ステークホルダーが異なれば、価値の見出し方は違います。顧客は価値を、プロダクトの機能やフィーチャーが使えることだと定義するかもしれません。組織は金融的メトリクスに基づいたビジネス価値に焦点を当てるかもしれません。社会的価値として、人々のグループやコミュニティ、環境などに貢献することを含むかもしれません。

1.3 想定読者

この標準は、プロジェクトに参加するステークホルダーに基礎的なリファレンスを提供します。ステークホルダーには、プロジェクトに携わる専門家や、コンサルタントや、教育者や生徒や、ステークホルダーや、スポンサーや、様々なベンダーを含みますが、それに特定するものではありません。

最後に;読んだ感想を少し。

やっぱり、あらゆる手法のプロジェクトを対象にしている、ということです。PMは、プロジェクトの遂行に責任がある人、組織から任命されたひと、とのことで、従来のPMと変わらない定義かと思いました。2.3章も気になります。

そういえば、前に大先輩に「今読むべき本はなに?」と聞いたら、「"Value-Driven PROJECT MANAGEMENT"だ」と言われたので買ったものの、寝室で埃だらけになってる本がありました。少しも!読んでおらぬ。。
これもちゃんと読まねば!(PMBOKが完遂したらきっと…。)

↓この本
https://www.amazon.co.jp/Value-Driven-Project-Management-IIL-Wiley/dp/0470500808

マネジメント標準部分は今日読んだ1章から3章まで、計60ページ程度です。次回以降は2章を幾つかに分割して、記事にするつもりです。
今回はあまり面白い内容ではなかったですが、次は
「A System for Value Delivery」と本文に入るので、もう少し面白くなると思います(笑
よかったら、お付き合いくださいませ。読んでくださって、ありがとうございました。

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