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やる気がなくなったのではない。やる気をなくすという決断を自分でしただけだ。(アルフレッド・アドラー)

【考えるヒント】
アドラー心理学に触れて、35年が経った。24歳の若造には、このアドラーの教えは、簡単に思えた。なんだ、相手を尊重すれば良いのか、と簡単に考えた。しかし!そんな簡単な表層的なことではなかった。そこには、自分自身との対決があったのだ。この対決なくして、アドラーの教えは、全く意味をなさないものだった。

35年が経って、大分アドラーの言わんとしていることが分かってきた。相手の決断を尊重し、その決断が、相手の目的に沿うものかどうか、そこを相手が吟味し出すようにアプローチをしていけば、私たちの教育行為は、成立するのだと思うようになった。これは、何も相手だけのことではない。自分自身のこともそうだ。自分の決断の吟味をすることだ。自問自答を通して。

私たちは、どんな決断を毎日しているのだろうか。その決断が自分自身の目的に合っているのかどうなのか。ここを吟味していこう。日々の決断が自分自身を創るのだ。そして、それは、自分自身との対決を含むものだ。そう思って、日々決断をしよう。

【考えるヒント・今日の言霊】
2020年11月3日(火)VOL.5064     
作者:中土井鉄信(合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ代表)

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