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大企業を辞めないで。大企業で働くあなたに頑張ってもらいたい

大企業で懸命に働いて課長や部長になったとしても、年収が1000万円以下という企業も多いようです。報酬が高い会社でも1500万円とか2000万円ほどではないでしょうか。


確かに才覚のある人であればフリーで働いた方が稼げるのかもしれません・・・

しかし、わたしは大企業であなたに活躍して欲しいと思うのです。


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どうして会社を辞めたいのか?

大企業を辞めて、転職する人が増えてきました。中には、フリーで仕事をしたり、投資家になったりする人もいます。まったく新しいビジネスを始めたり、社会起業家になる人もいます。


会社をやめたい人の理由はなんでしょうか?
・もっと稼ぎたい
・もっとやりがいのある仕事をしたい
・今の会社の将来が不安
・会社の人間関係が良くない
・家庭の事情で住居移転しなくてはならない
・フリーの人の仕事の仕方や収入にあこがれて
そんなところでしょうか。

大きく分けると、
(1)個人的な事情(健康や家庭の問題など)
(2)所得に不満がある
(3)人間関係に不満がある
(4)やりがいに不満がある


個人や家庭の事情はしょうがないとして、それ以外の理由であれば、もう少しこの記事を読み進めて欲しいと思います。

私は家庭の事情で十数年勤めた会社をやめました。その後、経営コンサルタントになりましたが、あとから考えれば、企業在籍中の自分の視野はとても狭いものでした。視野を広げたら、あなたの考えも変わるかもしれません。


あなたに大企業を変えてほしい

(2)所得、(3)人間関係、(4)やりがいの不満、これらは、個別のようでつながっています。ほんとうにやりがいがある仕事だったら、所得の不満だって吹き飛ぶかもしれません。

多くの企業は、それぞれのメンバーが惰性で(それぞれの価値観で)動いている部分が大きくて、全ての潜在能力を出し切っているわけではありません。

もし、企業が正しい戦略を持ち、従業員が正しく働けば、全然違った結果になるはず。そうであれば、会社への不満がなくなるかもしれません。

だから「会社がおかしい」ということに気がついたあなたに、会社を変えて欲しいと思うのです。


大企業だからこそ、大きなことができる

フリーになって、個人や小規模な企業から報酬を得て、2000万円を得たとしても、それはWEBマーケティングだったり、個人のモチベーションアップだったり、小さな事業が多いのです(小規模企業の海外展開など、エリアの大きな事業はありますが)。

最初から経営陣として転職するならともかく、通常では、転職しても即戦力としてひとつの歯車になるだけです。


しかし、大企業の経営であれば、ダイナミックに新規事業展開したり、異業種企業と協力したり、新たなニーズを掘り起こしをしたり、グローバルに進出したり・・・。スケールの大きな仕事をすることが可能です。

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従業員が活き活きと働く仕事の進め方を編み出して、多くの人がポジティブに、個性を活かして、居心地よく、やりがいを持って職務を楽しんでもらうこともできます。もちろん、多くの顧客に喜んでもらうこともできます。大きな企業だからこそ、より多くの人に影響を与えることも可能です。

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会社を辞めても、残っても、大きな成果までには時間が掛かる

もちろん、会社をすぐに変えることはできません。しかし、独立しても、大きな成果を出すまでには、相当な努力と時間が必要です。転職して一時的に才能を生かしても、その後、もっと大きな仕事が与えられるかわかりません。

辞めるつもりで、今の会社でもう一踏ん張りしてみるのはどうでしょうか?


多くの企業が本格的な戦略を持っていません。全ての従業員が同じ目的を持ち、情熱を持って働いているとは言いがたい状況です、。

多くの従業員は企業の待遇や企業イメージを求めて集まった人というだけで、理念の実現を目指して働いているわけではありません。自分の周りの人間関係に合わせて働いているか、昇級のために働いているわけで、戦略を理解して行動しているわけれはありません。

・ちゃんとした企業戦略があったとしたら? 
・従業員がもう少し、しっかり働いていたら?

全く変わって状況になっているはずです。


ただし理想的な状況に変わるのには、1年や2年では難しいでしょう。少なくとも5年から10年という時間が必要だと思います。


一人の人間が、大きな組織、会社を変えるというのは、なかなか困難なことです。しかし、それだからこそ、チャレンジングだと思いませんか?


「会社を変える!?」 そんなこと、できるでしょうか?

「いやいや、会社を変えていくなんて! そんなことができれば苦労しないです」と思うのかもしれません。確かに、簡単な道のりではありません。

社内だけをみていたら、不可能に思えるでしょう。しかし、この記事を読んでいる人は、心の中では社外にヒントやアイディアを求めているわけです。

もし、会社を変えていく筋書きが見えてきたら、どうでしょうか? 
やる気になりますか?

会社を辞めるくらいなら、それくらいの気概を持って、自分の会社を変えていくチャレンジをしてみませんか?

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会社によって状況が大きく違うので、どの会社でもこのやり方でうまくいくという例外のない完璧な方法はありません。

ただ次の3つが整えば、会社が変わる可能性がかなり高くなります。

(1)あなたが企業の戦略を立てるだけの知識と視野を身につける
(2)あなたが社内で影響力を持つ
(3)社内外で経営変革の機運がおこる


性急な改善策は、裏目に出る

例えば、あなたが会社の問題点をしっかりと完璧に把握して、それを克服する実行可能でこれまた完璧な改善策を上司にプレゼンしたとします。

「素晴らしい!」と即、採用され実行するような企業は残念ながら、ほぼないでしょう。煙たがられたり、「余計なことはいいからまずは自分の仕事をしてなさい」と言われるのがオチです。

企業ごとに、価値観、仕事の進め方、社内の人間関係、情報の流れ方があります。それらが良くても悪くても、バランスがとれた状態で均衡しているのです。そのバランスを乱すことには大きな抵抗があります。

社内の力学、感情、人間をよく見極めて着実にステップを刻む必要があります。今の段階では「性急に進めないように」とアドバイスしておきます。

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企業が変わる2つのケース

企業の風土は変わりにくいのは確かです。企業が変わる、あるいは、変わらざるを得ない、2つのケースがあります。

一つ目は「情熱が伝播してみんなが動かされる」というパターンです。あなたの「会社をこうしたい」あるいは「このような事業を始めたい」という情熱が周りを巻き込んで変わっていくケースです。一部のチームから少しずつ広がっていき、だんだん大きなパワーになっていきます。ただし大企業ではめったにありません。多くの場合、情熱家は独立企業してしまうでしょう。

もう一つは、「倒産の危機」や「存続の危機」です。変わらなければ、もっと嫌な状況に追いやられるときになって、初めて人はアクションを起こすものです。


これから求められる人

2020年から数年の間、社会は大きく変化しそうです。社会システムや経済システム、場合によっては通貨制度、国際関係も大きく変動しそうです。経営環境が激動する中、企業は過去のやり方では十分な成果が得られなくなるでしょう。大きな確率で、企業を変革しなければならない状況に追い込まれると思います。企業が変わる2つ目のケース「倒産の危機、存続の危機」に遭遇する可能性が高いのです。

今まで日本企業の経営陣は、良い部下としての評価が高い人が出世して経営幹部になり、その中で経営が行われてきました。経営の資質で出世した人ばかりではありません。この倒産の危機、存続の危機を乗り切るだけの戦略を見いだすことができず、任期まで無難に過ごすことを優先し、なにも準備も行動も起こさない無策の期間が発生するリスクがあります。

この倒産の危機、存続の危機になれば、本当に実力のある人が求められます。時代を見極め、組織を活性化し、会社を導いていける「本物の経営者」が必要とされるのです。

あなたがしっかりと準備をすれば、これからの時代を導いていけると思います。



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