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絶望の処方箋

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絶望した時の処方箋として。
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#希望

生命を捨てるぐらいなら言葉を捨てろ(大熊玄編『はじめての大拙』を読んで)

「読みやすさのために内容を犠牲にしない」という編者の姿勢がにじみ出ている気がして、とっつ…

杉原 学
3年前
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人生の袋小路にいる人へ(田中慎弥『孤独論 逃げよ、生きよ』を読んで)

僕が田中慎弥氏のことをはじめて知ったのは、テレビで放映された芥川賞授賞式の映像でだった。…

杉原 学
3年前
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時間かかってもいいねん

ひょんなことから、友人の子どもと一緒に遊ぶことになった。三歳の男の子である。  公園で遊…

杉原 学
3年前
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エーマイナー

曲のコードには、Am(エーマイナー)や、Dm(ディーマイナー)といった、いわゆる「マイナーコ…

杉原 学
3年前
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それが人生だ。

生きている中で「真理」と言えることを発見するのはなかなかむずかしい。いや、逆にすべてが「…

杉原 学
3年前
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人生にレフ板を。

雑誌『かがり火』で連載させてもらっている対談「そんな生き方あったんや!」。 取材時の写真…

杉原 学
4年前
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時間論的筋トレ論

人間が生きる上で大切なことは「希望」を持つことだと言われる。 この「希望」の本質を時間論の観点から言えば、それは「時間の流れを肯定できること」だと僕は思う。 未来に希望を持つということは、時間が未来に向かって経過していていくことを肯定できることにほかならない。 逆に「絶望」とは、「時間の流れを肯定できないこと」だと言うことができる。 時間の流れを肯定できないと、自分が存在していること自体が苦しくなってくる。だから絶望が極まれば、そこで自分の人生の時間を終わらせたいとさ