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【無料記事】つぶ貝を安全に食べよう!中毒症状にならないために

どうも魚っくんです。
魚介類を食べる限り避けては通れない、安心安全な調理方法。いや、正確に言えばまるっきり安全な食べ物なんてありはしません。

肉にしろ、魚にしろ、下処理を間違えれば中毒症状を引き起こします。少し尺度が異なりますが、野菜ですら見間違えて食べてしまい、中毒になるなんてニュースを度々聞くことがありますよね。
シンプルに言えば、命をいただくこと(限り)は命がけなんだと思います。いただきます、ごちそうさまの精神というと強調され過ぎかもしれませんが、心して食材と向き合うのがマナーでしょう。

今日は貝に特化して、それもつぶ貝(マツブ)についてお伝えします。このつぶ貝には、通称「あぶら」という唾液腺(に含まれるテトラミンという毒素)があります。
死に至ることはないようですが、誤って食べてしまうと、視覚障害、頭痛、吐き気、酒酔いのような症状が表れます。ちなみに煮ても焼いても毒素がなくなることはないので、必ず取り除きましょう。

安心と安全という観点から今回は無料記事にしました。ここだけ押さえとけば、恐れることなくつぶ貝に向き合えます。

目指すゴールは刺身にしましょう!

▲筆者が手掛けたつぶ貝の刺身

【つぶ貝のスペック】
・北海道産
・一個120円~300円ほど
・ヒメエゾボラ(和名)
・新腹足目エゾバイ科
・旬の時期…今でしょ!

【つぶ貝の調理加工について】

▲大きいものが調理の上で楽ですよ?お財布に余裕があれば迷わず恐れず、大きいものをゲットだぜ!ちなみに一個300円ほどでした。

▲貝は種類によって捌き方が異なりますが、つぶ貝は殻を固いもので割ってしまいます。
効果的なのは金属製のハンマーですが、なければ出刃包丁の背(みね)を使って割ってもかまいません。こればかりは力仕事なので、万能包丁や刃先等、力が入らない道具を使うのは絶対にやめましょう!

▲殻を割ったらこんな感じになります。身だけの状態です。見た目はこんなんです。

▲まず、このヘタのようなものを取り除きましょう。指でもとれますし、包丁でキワキワを狙って切り落としてもかまいません。

▲このような向きと角度で包丁を入れます。上はひらいた状態。下はこれからです。

▲こんな感じで切り込みを入れるようにします。

▲はい、ひらいたら人差し指の先に出てきました。通称「あぶら」という唾液腺です。これを誤って食べてしまうと大変なことになります。ちょいと見にくいですが、包丁の入れ方により、左右にアブラ(クリーム色のやつ)がついています。

【つぶ貝の中毒症状について】

・めまいや吐き気
・酔ったような感じ
・幻覚症状など

これは火をいれても危険です。アブラ(テトラミン)をしっかり取り除きましょう。

▲取り除くとこんな感じ!小型にすれば回るお寿司屋さんでよーく見た形ですよね?でもそれはほとんどが海外産です。
国産表示でかつ「活貝」や店内調理を謳っていない限り、大体は冷凍されているものです。これは貝は足が早い(痛みやすい)ため、大手飲食店ではよくある話です。
でも、貝は貝!ぼくは大好物です。100円ほどで2貫のお寿司が食べられるならば幸せ♪

▼アブラを取り除いたら粗塩でよーくもんで汚れを取ります。

▼ぬめりや汚れが出てきたら、流水で洗い流してください。

▼水気をすっかりキッチンペーパーなどで取りましょう!

▼歯触りがいいので、薄めに包丁を入れましょう。

つぶ貝はコリコリっとした食感があり、風味も抜群です。北海道、東北が産地になり、生食の他には煮付け、焼き物と様々な料理で親しまれています。

もう10年ほど前になりますが、1月の北海道、浦河町に人生はじめて訪れることができました。この日はシーズン初の冷え込みらしく、吸った空気が自分のカラダの中に入っていくこのがわかるあの感覚…にビックリでした。
酒も入って夜も更け、予約していた近くのビジネスホテルにチェックイン!受付時に朝御飯はいりません!と断ろうと思ったのですが、つぶ貝定食が朝から食べられると!しかも1,200円だったと記憶。迷わずに食べました。あの感動は忘れられません。

最後までお読みいただきありがとうございます。皆さんにとって素敵なおうちごはんの参考になれば幸いです。ちなみに写真は全部ぼくの自作です。見にくいなどあると思いますが、ご了承願います。

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