見出し画像

映像撮影というお仕事

皆さんこんにちは。

ブログって毎日書くものなの?

ネタないわ笑

昨日と今日でネタが終わる感が凄いのですが、ひとまずお仕事紹介をしないと私がどのような事を生業としているのかわからないと思いますので、出し惜しみなくいこうと思います。

前回は動画編集のお話をしましたが、編集するにも映像がないと始まりません。動画作ってくれというオーダーに対しては、映像撮影からやります。この映像撮影というお仕事は、編集作業よりも細かく地味ーな作業と感性、そして『根気』が必要です。

フィルムからデジタルに変わった事で素材は扱いやすくなりましたし、カメラや機材の進化によってそれっぽい映像は誰でも撮れます。前回の動画編集と同じですね。ただ映像撮影の方は、よりクリエイティブな感性が求められる分野ですので、あるものをそのまま撮るというよりは『自分の見えている世界を見せる』という感覚に近いと考えています。

この『自分に見えている世界』というのも後ろには様々な人たちや、もう一人の自分の想いが入っていますので、自分だけの世界というわけでもありません。

文章で書くって難しいですが、ちょっと説明してみますね。

まず、何を撮るかという撮影対象から物語は始まります。物なのか、人なのか、空気感なのか、メッセージなのか。

あれ、撮影できないものが混じってると思いましたか?

空気感やメッセージは形がないものなので撮影するのは難しいですが、そこを撮るのが映像撮影のプロフェッショナルです。まあ、これだけ拘って撮って編集でそこ消されたら意味がないので、映像撮影を承った場合はもちろん編集までやります。

クライアントと打ち合わせを重ねる中で何を撮りたいのかを聞いていくのですが、いきなり「何を撮りたいですか?」なんて哲学じみた質問をぶつけても「は?」みたいになってしまいますので、普通に会話を楽しみながら想いをインストールしていきます。

ここでクライアントの想いと自分のストーリーが混ざり合っていくわけですが、普通のカメラマンなら後者はないかもしれません。クライアントの言う通りにカメラを回す。それでもいいのかもしれませんが、オペレーターとクリエイターの違いは自分の世界観を持つか持たないかの違いです。私はどっぷり入れるタイプです。

と言うより、クライアントから発せられる言葉は氷山の一角であり全てを伝えられているとは思っていません。それ、できたら映画監督です。映画監督ですら言葉で言い表せない部分があるのにヒアリングで伝えられたら言葉のプロです。

何度も打ち合わせをしていく中で、次第に撮りたい物が浮かび上がってきたら、今度はどう撮るかです。

実際に現場に足を運び、撮影する時間や季節、太陽の傾き、照明のイメージ、カメラの配置、動きのイメージ、音声のイメージ、天候の想定など数えきれない項目を確認します。これは屋外でも屋内でも同じです。撮影時間と同じ時間をそこで過ごし、時にはテントを張り、時には海で水浴びをして撮影現場と一体化します。

マジかそこまでやるんかとドン引きしたあなた。正解。

完成した映像を観て、「あークリエイターが現場と一体化してるなぁ。」なんて思う人誰もいません。でもこれは自己満足ではなく、大切な作業の一つです。

撮影日の当日から入って、いい映像を撮れる人は天才か神がついてます。私は天才ではありませんので必要な項目なのです。

大体の撮影イメージが湧いたら、今度はシナリオを作っていきます。シナリオと言ってもセリフがある場合とない場合があります。映像の設計図みたいな物ですね。

めちゃくちゃ頑張って作ったとしても殆どの場合は、シナリオ通りにいきませんし、私が作ったシナリオを撮影クルーがどう解釈するかも未知の世界ですのでサラッと作ります。内容としては必要なシーン(大きな流れ)とカット(シーンを細かくした物)、そして魅せ方なんかを記載します。

あとはひたすらイメージトレーニングをしながら必要な細かい要素を組み立てていきます。あ、ここでガムテ必要じゃない?とか笑

さて、一通りの準備ができたらようやく撮影です。こんなに頑張って準備をしてきたのに、全部ひっくり返る準備も万端です笑

カメラをセットし、光を作り、被写体を狙う。表情を追う。空気を感じながら絵を作っていく。ちなみに撮影中は可能な限り息を止めています。この辺の細かな撮り方は追々ご紹介していくことに致します。

おいおい殆ど前置きで撮影の話は3行かよ!

いえ、そんなお仕事を私はしています。


サポートいただいた金額は、より良い映像を作るために使用し、100円でも用途は常時公開致します。