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【振り返り】ボ教概論Ⅰのつくりかた①全体像

こんにちは。ボドパパです。

今回の記事は、ボ教協が2023年12月のゲームマーケット2023秋にて頒布した「ボードゲーム教育概論Ⅰ(略してボ教概論Ⅰ)」を制作する工程や、思いを伝えるシリーズ「振り返り:ボ教概論Ⅰのつくりかた」の第一回目です。

この記事シリーズの目的は、

  1. ボ教概論Ⅰをすでにお持ちの方に向けて、その作成経緯を公開し、よりボ教協に対する興味を強めてもらいたい。

  2. ボ教概論Ⅰをお持ちでない方に、その価値を伝えたい。
    どんなプロセスを経て出来上がったものなのかを伝え、共感いただいて、願わくばボ教概論Ⅰを手に取ってもらいたい

という事です。
平たく言うと、宣伝です😀

BOOTHにて絶賛頒布中です。

なお、この制作工程をディレクションしたのはわたくしボドパパでした。
手戻りがあったり、抜け漏れがあったりと、ほかのメンバーにたくさんご迷惑をお掛けしましたが…。
メンバーの温かいフォローのおかげで完成までこぎつけました。
感謝しかありません。

ちなみに、今後制作する予定の「ボードゲーム教育概論Ⅱ」に関して、ディレクションは新メンバーのプロの編集者である松本さんがご担当される予定です。楽しみすぎる。

つくりかたの全体像

まずは、「つくりかた」を構成する全体像をお伝えします。
次回以降のシリーズの記事で、それぞれのトピックスを詳しくまとめてお伝えしていきたいと思います。

10の工程と1の管理
  • Ⅰ.構成&企画立案
    コンセプトやレイアウト構成を検討し、プロトタイプを作成するフェーズです。読者のターゲットも深く検討しました。

  • Ⅱ.掲載ボードゲームの選定
    選定する基準や、実際の選定フローを考え、決めました。

  • Ⅲ.学びの要素の定義と整理
    「能力」観の議論や、ボ教概論のコアである「学びの要素」の整理フローチャートの作成、学びの要素の階層化や分類、書く学びの要素の定義を行いました。

  • Ⅳ.場の作用の定義
    感覚的かつ抽象的概念である「ボードゲーム教育における場の作用」の具体化アプローチを行いました。また場の作用の価値について言及し、ビジュアライズに挑戦しました。

  • Ⅴ.個別のボードゲームの分析
    選定したボードゲームの学びの要素を抽出し、分析しました。また個別のボードゲームにおいて教育利用する際の準備や工夫についても討議検討しました。さらに、そのボードゲームが難しかった場合のプレステップになるボードゲームを洗い出したり、逆に次におススメのネクストステップのボードゲームを検討しました。

  • Ⅵ.外部レビュー
    ある程度の下書きができた時点で、外部の有識者にいったん読んでもらうことで大きな間違いや手直しが無いかを確認しました。レビューの依頼先の検討や、レビューの指摘事項に関してそれぞれ取り扱い方針を決めました。

  • Ⅶ.あとがき
    本文に対する様々な弁明事項をあとがきに寄せることで、読者に納得いただくことと、本文のわかりやすさを両立できるように努めました。

  • Ⅷ.校正作業
    校正チェックポイントを決め、実際に校正しました。作業の中で見つけた構成のコツなどを実際の経験をもとにまとめます。

  • Ⅸ.製造
    印刷所を決定し、印刷部数を決定しました。また初めての経験なので、印刷が上手くいかない場合のリスクを想定し管理しました。

  • Ⅹ.プロモーション
    読者ターゲットにあった宣伝媒体を決めて、プロモーション企画を練りました。具体化のためにはデザイン作業も必要で、イメージカラーやロゴの再検討などを行いました。実際にゲームマーケットで使用するタペストリーや動画も作成しました。

  • Ⅺ.プロジェクト管理
    制作工程とプロモーション活動全体を通した「プロジェクト」と捉え、全体をプロジェクト管理しました。進行の際に出てきた課題を取りまとめ、スケジュールへの影響を考慮しました。コミュニケーションのルールや管理に使用したツールも紹介します。

以上のトピックスを、章立てて書いてこうと思います。
すごいボリュームになりそうで…いつ終わるかわからないけれど、頑張ってみます!

現状の販売状況

ところで、現在のボ教概論Ⅰの売れ行きについてもご報告したいと思います。

  • 2024年3月12日現在:512部販売
    内、ゲームマーケット2023秋で302部販売、オンライン販売で210部販売

ちょっと、すごすぎます。想定を上回りすぎている…。
ご購入いただいた方に、感謝申し上げます。ありがとうございます。

裏話ですが、実はボ教概論Ⅰの印刷数の最初の案は100冊でした。
ゲームマーケットに100冊を持って行って、どのくらい余るかな…と言う議論をしていましたが、ボ教概論Ⅰが出来上がっていくにつれて、メンバーたちが
「まだまだいけるんちゃうん…?」
的な雰囲気が出始めて。
最終的には600冊!の印刷を決意しました。
在庫のリスクがある中、600冊の決断ができたのはすごい。

更に、オンライン販売在庫の補充やメンバー個人の活動での頒布、その他イベントでの委託販売など今後様々な形で頒布を計画しており、印刷は4刷目に突入しました。

ご購入いただいた数が多くなればなるほど、私たちの活動の範囲が広がる(予算も、ご協力いただける方も)ことになります。

このように応援いただく人が多くなる中、私たちのやるべきことは、ボドゲ教育に関心のある方に向け、発信を続けること。
そのために実践知を取りまとめ、ボードゲームを通した学びとは何なのか、メンバー間の議論を深めていくことです。

ボ教協メンバー一同、気を引き締めてそれぞれ活動していきますので、変わらぬご支援をいただければ幸いでございます。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします!

WRITTEN BY

ボドパパ
日本ボードゲーム教育協会所属。
流通小売&ITデジタル会社の社長秘書で、ボードゲームと家族が大好きな父親です。息子(5)と娘(2)の子育て真っ最中。
ボードゲームを子育てにどう活かすか、に興味があります。
好きなボドゲは「魔法にかかったみたい」
https://twitter.com/bodopapa

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