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otonaの発達/ワクワクを選ぶ。

"好きな人と「だけ」生きていく"   永松茂久

数年前の私なら、「何言ってんだ」と鼻で笑ったかもしれない。そんなタイトルの本。でも、今は違う。ダイレクトにその言葉が入り込んできて、ページをめくれば、2時間ほどで一気に読めてしまった。


【迷ったらワクワクを選ぼう】

おぉお!これは!!思わずテンションがあがる。ここ数年、私が実践していることじゃないか。ワクワクを追求する。ワクワクすることを選ぶ。そして、そういう基準で物事を選択するようになってから、色んなことがうまくまわり始めたように感じている。

やりたいことではないけど、給料がいい仕事」と「給料はそんなにだけど、やりたいことができる仕事」なら、圧倒的に後者を選ぶ方がいい。そんなことが本の中には書かれている。

でも、結構な割合で「コスパ」や「収入」を基準に考えてしまう人が多いのではないだろうか…。その基準自体が悪いのではない。でも、もし自分自身がより楽しくて充実した日々を送りたいと考えるなら、「自分がやりたいことをやる」道を進む方がいい。

いや、そんなの綺麗ごとじゃんか。そう思う人が多い、きっと。もちろん、それぞれ色んな事情があって仕事を変えるなんて、そんな簡単な話ではない。スパッと決断できることでもない。

それなら、仕事を変えなくてもいい。変えなくても、ワクワクすることを日々選ぶこともできる。

☑︎コーヒー豆を好きな豆に変えるとワクワクする。
☑︎お気に入りのボールペンで仕事する。
☑︎ワクワクするようなメンバーでチームを組む。

そんな、ちょっとしたことにワクワクのエッセンスを取り入れてみることから始める。できることから少しずつ。日常にワクワクを。それだけでもいいんだと、私は思っている。


【人は無意識に快と不快を判断して生きている】

無意識に、というところがミソだよね。
自分では意識していないところで、快と不快を判断している。今、まさに現在の私達の状況をついているようで…ニヤニヤしながら読んでしまった。

以下、この章の内容を簡潔に。        ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

●変化には反乱も一緒についてくる
●組織が変化、成長するときには、大なり小なり内部から反乱が起こる
●自分の慣れ親しんだ世界が変わってしまうことへの恐れ、つまり変化への恐れ
●新しい世界では自分の力が発揮できなくなるかもしれないという恐れ
●新しい世界では自分の地位が保たれないかもしれないという恐れ

では、人はなぜ変化を恐れるのか。
例えば、会社なら組織の形態から役割分担まで整えられ、何も変えなくても当分はそれで動く。
それを変えるエネルギーは大きなものだし、変わった後の世界は慣れ親しんだものではなく、未知のものである。だから、恐れる。そして、変化に抵抗する人たちには、変化を恐れているという自覚はない。

これを、脳科学の観点から見てみると、体験や得た知識などを積み重ねて自分の中の独自の「情報処理価値判断システム」を築き上げ、脳は独自の観念、物事のとらえ方、判断の仕方という思考のパターンができあがる。

いつもと変わりなく普通にやっていける状況の中では、脳は平穏無事に暮らしている。なのにある日突然、新しい考え方ややり方を導入することになる。それは、それまでの脳では理解不能なこと、未経験の情報処理が必要になる。すると、脳は不快を宣言する

慣れないことをやることは、不快極まりないのだ。感情的には「イヤだ、嫌いだ」となっている。自分のイヤという感情を勝手に分析した結果、「あなたのやろうとしていることは間違っている」と論を展開することによって、自分の行動に整合性を持たせようとする

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この章では特に、コロナ禍で露呈した人間の本質を見事についているように感じる。      

企業の勤務体制や教育現場のICT活用などを例にとると、以前から変化させていく流れはあった。でも、その変化は緩やかで、じんわりとゆっくりと変化させていくような流れだったのが、その流れが急激に速くなった。激流も激流。変化が速すぎる。だから、不快だと感じる人は多いだろう。もちろん、自粛の影響もあるだろうが。不快の原因は「変化に対する恐れ」もあるよな、と解釈できる。

未知のものを恐れる。それは、そうだ。
私にも思い当たる節はたくさんある。
仕事を変えるまでに3〜4年も胸の内でモヤモヤと悩んでいたし、それは、今ある居心地の良さを手放したくないという「恐れ」からだ。この仕事を手放したら、私は私でいられなくなってしまう、そんな恐れから変化を不要とする言い訳を延々繰り返していたように思う、今振り返ると。

最近では、オンライン講座を受けることが多いが、やっぱりどの講座でも初めは毎回、顔だしすることや発言することに一種の不快感を覚えてしまう。でも、始まってしまうと不快はだんだんと薄れていき、終わってみると「参加して良かったな!」という充実感さえ生まれる。

目の前にある「新しい世界」は、入り口が鬼の住んでいそうな洞窟に見えるが、入ってしまえば、夢のテーマパークだったりするのだ。



【柔軟、臨機応変、成長する大事さを謳う大人】

私ももういい大人だ。(年齢的に)
だから、子どもに対して「成長したね」と感じたり、声をかけたり。柔軟に、臨機応変に動くことが大事だと諭したり。

でも。面白い。
こんな想定外の社会の流れの中で、臨機応変に、柔軟に対応できずにフリーズしている。
大人なのに?
3ヶ月も前の社会と今じゃ、状況も流れも変わっている。でも、今までをどんなに懐かしんでも3ヶ月前には戻れない。

思えば1年前、「令和がスタートした!」と新しい時代の幕開けを日本中が喜んだ。1年後の東京オリンピックを楽しみにカウントダウンして。
あの頃、誰がこんな1年後を予想しただろうか。

コロナが終息した未来では、今よりもっと激変した世界が待っている。            
変化を恐れる自分を感じて
変化を恐れる自分を笑って
そして変化していくことを楽しんで

こんな時だからこそ。
ワクワクを選ぶ。自分がワクワクすることを日常のエッセンスにして。変化を恐れている部分はそっと手放して。ベランダから眺める夜空にワクワクするかもしれない。案外クラシックが心地いいと感じる自分に気づくかもしれない。

変化を恐れて、今までのやり方が正しい!と意固地になるよりも、自分自身の内側と対話して、
心地良さやワクワクを探して、感じるといつの間にか恐れは消えていく。
そして変化の波に沈むことも飲み込まれることもなく、自分の乗りたいように乗れている。きっと。


今日のワクワクのエッセンス。
髭ダンを聴きながら。noteを書き綴る。    


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