otonaの発達/価値基準。
「大人が発達しようよ」と西野さんが訴えている・・・そう受け取った。今回のVoicyは、お金に関する話。
〜西野さんの話〜
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日本は、お金の勉強不足、知識不足。
学校教育では教えてくれない。
お金のことで入ってくるニュースは、詐欺、強盗などネガティブなものばかり。
お金=悪い人が扱うものという刷り込みがある。
お金を学ぶことは、価値及び仕事の創造、プレゼンの勉強である。ここに価値がある、ここに仕事があるんだという気づきや学びになる。
お父さんお母さん(大人)が
お金に関して勉強することがとても大事。
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そうだ。大人が学び、発達することが大事。大人が落とし込めていないことは、到底子どもに伝えられるはずもない。西野さんのVoicyを聴いて考えたことをつらつらと書き綴る。
【1万円は高いか安いか】
少し踏み込んで「お金のこと」について考えるようになってから、自分のお金の捉え方って、すごく損する捉え方だったなって改めて気がつく。
1万円と聞くと高いと感じるか。安いと感じるか。今の私はその質問に対して、質問返しをすると思うが、以前の私なら即答で「高い」と答えていた。でも、お金の本質を考えた時、この質問はいかに的を射ていない質問かどうか分かる。
お金は「価値の尺度」であり、紐づけられたモノの対価である。1万円を高いと思うか安いと思うかという質問は、お金の本質を捉えていない。
1万円は1万円だからだ。
例えば、友達と二人でファミレスで食事をして、お会計の時に1万円だと「高い!」と思うだろうし、自分の愛する我が子が大病にかかったとして、その手術にかかる費用が1万円だと「安い」と感じるだろう。
1万円自体に価値があるわけではなく、紐づけられたモノや行いに価値が存在する。物質的には、目の前の1万円札はだたの紙でしかない。そこに「1万円札がある」という事実が存在するだけ。
1万円の価値があるのは、1万円札ではなくその対価だということになる。
最近、私は個人的に勉強会やセッションなどを有料で行っているが、それは、ただ稼ぐ、儲けるという意味合いの収入源としてではなく、私の持っている知識や情報を本当に必要な人=価値を見出してくれる人へ、確実に届けるという役割を担っている。
私がしたいことはシンプル。「私の想いや考えを共有したい。届けたい。そしてそれを繋げていきたい。」 それはどうやったら実現するのか。「私の想いや考えに興味関心がある人に届ける」興味関心がある人は、「受け取ってくれる」。受けるでも、受け流すでも、受け止めるでもない。だから、信頼してギフトを届けられる。
受け取ってくれる人に共有したい。自分自身が価値を見出したものは、その人を通してその先の人へ繋がっていく。だから、対価=お金を支払ってでも得たい知識や情報、つまり価値あるものだと思ってくれている人に届けることが、繋がっていける一つの方法だと思っている。価値の共有を通して、どこまでも繋がっていける。
【ただより高いものはない】
無料という言葉は圧倒的なパワーワードであり、多くの人を惹きつける。
だから、有料だと聞いたとたんに冷めてしまう。
1000円出して本を買うより、同じものを持っている人から借りることを選択する。そんな判断基準の人は多い。
さて。お金の本質を軸に考えた場合、無料なら読んでもいいけど、買って読むほどではないと感じる本。自分自身がその本に「無料」という価値の対価しか見出せないのに、読むことでどんな学びがあるのだろうか。私からしたら、ただの時間の無駄だとしか思えない。価値を判断するための情報収集として、借りることはアリだと思うが、学ぶことを中心に考えた場合、やはり買う価値を見いだせないような本から得られる学びは、表面的で旨味も深みもない。
以前の私なら、1万円だから受講する。5万だったら受講しない、そんな表面的な金額で受講するセミナーや勉強会を決めていた。でも、お金の本質を考えるようになってからの判断基準は、
「私にとって、価値があるかどうか」
シンプルにそれ。私が興味関心を惹かれるかどうか。感覚的にビビッとくるかどうか。ワクワクするかどうか。だから、1000円の受講料でも魅力を感じなければ行かないし、10万でも価値があると判断すれば受講する。
現金10万円は銀行口座に入れておいても、いつまでたっても10万円のまま。(もっと言えば現金は価値が下がる)10万円で得た知識や学びは、情報の共有や循環を通して、価値を高めていくことができるし、10万円以上の価値を生み出していくこともできる。
1万円はそこに1万円札があるということ。でも1万円の価値への投資は、10万円や20万円もの価値を生み出す知識や学びの根幹かもしれない。
【自分にとって価値あるものは何か】
私自身が大人として、様々な物事の本質をきちんと見極めて、判断・決断できる人間になるためには、日々の何気ない日常の中にある、一見普通の出来事の「普通」を疑ってみることから始める。それの視点が大事。お金に関してもしかり。
私の「普通」や「常識」が、物事の本質ではなく、表面的なものをみているだけにすぎないかもしれない。そんなことを踏まえて、毎日過ごすと何だか些細な発見や気づきの連続で、内的世界に変化が起きる。
それは、大人の発達に繋がっていくんだなあ。 きっと。
※今回のVoicyと同じ内容の音声はYouTubeでもアップされています。
↓↓西野亮廣エンタメ研究所↓↓ 【キンコン西野は、我が子をどう育てるのか】 https://m.youtube.com/watch?v=6HEzKYWRMcY