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あなたの子が誰かに迷惑をかけたって「全然大丈夫だよ」といってくれる場所を1つ見つけてほしい。

「人に迷惑をかけてはいけない」
「大声は出さない。人に迷惑をかけるから」
「走ってはいけない。人に迷惑をかけるから」
「大人のいうことは聞かなければいけない。大人に迷惑をかけるから」

少なくとも、私が暮らしている日本という国のあちらこちらでは
「大人」と呼ばれる人のスタンダードからズレることが許されない。

でもさ、子どもってさ
そもそも大声を出したり、走ったり、自制心より好奇心がまさってしまう
そういうものだよね。

だからさ、それを生まれてきて数年しか経過していない子どもに
無理やり押し付けすぎることに
違和感を感じる。

昔、6ヶ月の息子を抱いてお通夜に参列した際に
泣き出してしまったので、急いで外に出た。
その時にすれ違った7,80くらいのお婆さんたちの
「うちの孫は3ヶ月で通夜に出ても泣かなかった」
「母親の躾が悪い」
という声が聞こえたんだけども。

ぶっちゃけ「歳取りすぎて、ボケちゃったんか?」
としか思わなかったよね。

別にどこでも騒いだり走ったりできるようにしてほしい
というわけではない。

でもね。
子ども達の、彼らの押さえつけたエネルギーは
そのストレスは、消えることはなく
ワインボトルの底に溜まっていくの澱(おり)ように
少しずつ、本当に少しずつ
沈殿して、積もっていくのを忘れないでほしい。

また、ガチガチのルールで囲った環境で生活させても
学校を卒業すれば、
個性が求められるような社会に
彼らが出ていかなければならないことも忘れないでほしい。

2024年、AIがこれだけ普及し始めて
脳死でロボットのように作業していれば仕事になる。
そんな時代の終わりの始まりを迎えている現代。

心豊かに生きていけない人間が病む時代がくるよ。

産業革命から200年以上が経過し
人間がロボットのように働く時代は終わった。
またインターネットの普及により
国内と海外の境界線もあやふやになり
「本物の資本主義」が日本にやってきている。

そんな中で自己が確立していない
周りに合わせてばっかり人間は
「自分がどうしたいのか」がわからなくなる。

「騒がない」「走らない」「迷惑をかけない」
そんなことは子どもの発達段階に合わせて
自分と他人の違いが意識できる年齢になってからでも、十分に理解できる。

だからこそ、自分も自分以外も1つの世界と捉えるような年齢の時には
思い切り、その子のやりたいことが安心してできる環境を
作ってあげたいなと思う。

「そんな環境ない」って思ったママもいるでしょう。

私もそう思ってました。
「世界は子どもに厳しい。そういうもの。」
でも、教育理念によっては子どもの特性を否定せず
のびのびと過ごしてもらえる環境があったんです。

私の場合にはそれが「シュタイナー教育」でした。
…といっても、私はシュタイナーどっぷりではないので
シュタイナーのいいとこ取りだけをしている感じですが。

息子は今、シュタイナー教育のオイリュトミーと呼ばれる運動芸術の教室
そしてシュタイナー教育を取り入れた英会話教室に行っていますが
どちらもかなり自由。

英会話教室は無理に話さなくていい。
床に落書きしたっていい。
寝転んだっていい。叫んだっていい。

オイリュトミーも転がったっていい。
叫んだっていい。

やりたければやればいいし、やりたくなければやらなくていい。
でもみんながやっているうちに、「なんだか楽しそう」となり
いつの間にか輪の中に楽しく入っている感じ。

大人が「迷惑」と思うようなことを存分にやって
気が済んだら、自然と輪の中に入って楽しんでる。

そうやって少しずつ、成長していく姿を見られるようになって
上から押さえつけるのではなく、自発的に
社会に溶け込んでいく子ども達の姿が見られる。

住んでいる場所によっても、そういう場所を見つけやすかったり
見つけにくかったりすると思うんだけど。
1つくらい見つけておくと、子ども達の心が豊かになるのかな
なんて思ったりしました。

これば別にシュタイナー教育に限ったことではなく。
なんだっていいと思う。
あなたとあなたのお子さんが楽しければね。

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