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12歳「わたしはわたしをしあわせにするためにうまれてきた」

下の娘は12歳。
私はいつまでも小さなころと変わらず猫かわいがりしてしまっている。

ベビーフェイスであることもそうなのだろう、学校のお友達からも可愛がってもらっている様子だ。

ある日私が「●●(娘)は、みんなを癒すために生まれてきたのかもしれないね」と言ったら、娘はすかさず「ううん。ちがう」と言った。

「わたしはわたしをしあわせにするために、ママが産んでくれたの」

はっとした。

そんな風に考えていたんだ。

他者への貢献が美徳とされている部分もある社会の中で、「わたしはわたしをしあわせにする」という言葉は、一見、自分勝手なものに見られがちだけれど、私自身も、「自分自身を幸せにできなければ、他人を幸せにするには限界がある」という考えなので、「その答えはママ的には100点を出すね」と答えた。

「わたしはわたしをしあわせにする」という考えがあっても、娘はたくさんのお友達と仲良くやれている。
家族との関係も、先生方との関係も、問題は見当たらない。
裏が無くて、とてもシンプルな性格なのも功を奏しているのだろうが、一見、自分勝手な考え方を持っていても、他を大切にし仲良くできることをリアルに実践している。
もちろん、なんの計算もなく。

子どもは時々、このような、大人が「はっとさせられる」発言をする。
真実のど真ん中を突いてきたりする。
大人が、どこかに置き忘れたような大切なものを、当たり前に持っていたりする。

だから子育ては面白い。
今この、二度と戻らない瞬間に出た発言が、とても貴重なものに思えてならない。


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