見出し画像

つまずいた時、立ち止まった時、どうすれば、進むことができる??


「これでもか!?」というほど雨が降った数日間でしたが、週末はいいお天気に恵まれましたね。例年、この時期になると各地で災害による被害が報道されますが、今年は大きな災害がないことを祈ると共に、異常気象や気候変動などについて、子ども達と話題にしたり、学ぶ機会がもてるといいなと思っています。

子どもの意欲を継続させる声かけや対応とは?

さて、新学期が始まり3ヶ月。まだまだ始まったばかりと思っていたら、実は4分の1が過ぎていた!という6月。「ドキドキの1年生頑張るぞ!」「新しい学年で頑張るぞ!」「小学校生活最後1年やり切るぞ!といった子ども達の意欲は継続していますか?

学級経営や授業づくりでも、この「初動よし!」をどう継続させていくのか?というのが、この時期の課題です。子ども達は、初めは張り切って「やってみたい!」「楽しそう!」といいますが、単純に興味が薄れてしまったり、何かにつまずくと一気にテンションが下がって嫌になってしまったり…なんてことがよくあります。

登山に例えても、登り始めはみんなワクワクしながら「よし頑張るぞ!」「楽しみ!」と意気込んで登り始めるのですが、実際に上り坂が続く山道を歩いていると「疲れた…辛い…」「歩きたくない…」と弱音を吐き始める子達が多いです。そんな子ども達に、どうにかこうにか声をかけ、励まし、山頂までの歩みをサポートするわけですが、この山登りと、教育はとてもよく似ています。

立ち止まりそうだな…、意欲が停滞してしまっているな…と感じた時に、どういった声掛けや対応をしていますか?

どこでつまずいているのか、何に困っているのかは、1人1人違う!

私もついつい「自分の時代はこうだった!」とか「こうあるべきだ!」という考えをもってしまいがちですが、1人1人の子達が、何を嫌に思っているのか、どこでつまずいているのか、どうすれば前に進めるのかというのは、それぞれ違っていて、実に多様です。

ちなみに、私自身は、子どもの頃から、怒られたり、叱咤激励されることで自分を奮い立たせるタイプでしたが、妹は同じようにされると、トイレに逃げこみ、鍵をかけて出てこなくなるというタイプでした(笑)

社会の環境やそれに対する考え方が多様になっている現代社会においては、子ども達の生育環境によって、その子が何をどう受け止め、それをプラスのパワーにするか、マイナスのパワーにするのか、わからない。だからこそ、大人は色んなバリエーションをもっておくことが必要であり、そこには、学びの個別化・個性化がますます必要となってくるのではないかな、と感じています。

なだらかで長い道のりをゆっくりと歩きたいという子がいれば、急な崖のような道を短時間で登りたいという子もいます。山頂に辿り着くという目標に向かって頑張っているのであれば、本来はどちらでも良いはずです。
それぞれが自分のやりやすい方法、自分が選んだ方法で歩みを進めればいい、そう思います。

HOW(どんな)、WHY(なぜ)は、それぞれでいい!

それと同様に、立ち止まってしまった時にまた「どうすれば元気が出るのか?」というのも人それぞれです。
好きなおやつを食べて元気になれるなら、自分が元気が出るおやつというものを1つ決めておけばいい。「君ならできる!自分を信じろ!」と激励されることによって、自分のことを奮い立たせることができるなら、そういった言葉をかけてもらえばいい。10分休憩すれば、元気になるなら、敢えて立ち止まり、気持ちを切り替え、リスタートすればいい。

困った時、つまずいた時に、自分がどんな方法で乗り越えられるのか、元気を出せるのか、色んな方法を試してみて、本人がこれなら自分は途中で立ち止まらずに、歩み続けられるぞ!というものに出会うことができればいい、そんな風に思います。

「登山」を例にしたついでに、目的に関しても例えてみると、登り方だけでなく、山を登る目的も本来はそれぞれであっていいんです。
「ひたすら色んな山を登りたい!」「高山植物に興味がある!」
「野生動物に会ってみたい」「鳥瞰図のような景色を見たい!」
「新しく買った登山靴の歩き着心地を試したい!」
そう何でも良い。

それぞれの実態概念として 「こういうことに興味がある」「この領域が好き」という実態を尊重し、伸ばしていくことと、機能概念として先ほどの「このやりかたが得意」「この方法が合っている」というのを自己理解していくことが、前に歩みを進めていくこと(教育)に大事なことです。

その子にフィットする声かけや対応を色々と試していこう!

私も、これまで多くの子ども達に接してきましたが「これが絶対誰にでも使える!」っていう教育方法、指導方法には今のところ出会えていません(笑)
試してみて、それに対して何らかの反応が返ってきて、またそれに対して別の方法で試してみて…と試行錯誤しながら、その子のことを応援し続ける、教育ってそんな感じだな、まさに探究的な活動だなと痛感する日々です。
だから、楽しいんですけどね!

今、出会っている子もこれから出会う子も含め、これからも1人1人の「個性」や「らしさ」を大事にしながら、教育することを楽しんでいければ良いなと思っています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?