【本番直前】2023年2月、中学受験の傾向&穴場を考察
東京・神奈川では、2023年受験が2月1日から始まります。我が家では数年前の出来事でしたが、今でも2月の試験を思い出すと、ドキドキしてしまいます。受験は水もの。正直、フタを開けてみないとわからない部分も多いものです。だからこそ、本番で下振れしても、上振れしても、どちらでも対応できるように、2023年の2月中学受験の傾向について考え、穴場を探っておきましょう。
2023年中学受験の傾向について
別学の復活、共学人気はひと段落
2023年の中学受験を考えるのに、便利なのが毎年ご紹介している市進の中学入試速報です。
こちらには、東京や神奈川などの男子校、女子校、共学の出願状況がわかります。いろいろみていると、個人的な感想ではありますが、2023年の中学受験の状況がみえてきます。
1.別学の人気がやや復活!
男子校や女子校の人気が復活しているのを感じました。もちろん出願を減らしている学校もありますが、増やしている学校は、中堅校が多い印象でした。しかも、昨年は1~2倍未満とそれほど倍率が高くないところの出願が増えているようでした。これは、中学受験に参戦する層が広がり、中学受験は上位だけのものではなく、中堅校を支持する層も増えているということ。特に、2倍未満の倍率の学校の出願が増えるのは、“確実に合格できる学校”を抑えておきたいと考えるご家庭が多いのではないでしょうか。
2.共学の人気がひと段落
共学の人気は、数年前より落ち着いた印象です。特に、MARCH以上の附属人気は偏差値が高め止まりしているため、それならば上位の進学校を狙おうと考えるご家庭も増えているようです。そして、ここでも1~2倍未満の倍率の中堅校が出願者が増えています。反対に、倍率が4倍以上の学校は敬遠する傾向があり、安全志向の傾向を感じます。
3.新設校へ人気集中
2023年は、共学化された学校、将来的に附属化する学校など、注目校がいくつかあります。それらの学校は、初年度がチャンスとばかりに出願者が殺到します。ただ、ここで読めないのが、偏差値がどれぐらい上がってしまうのか、実質倍率がどれぐらいになるか。これこそ、まさに水ものですので、第一志望、第二志望は他で構成し、抑え校やチャレンジ校という位置づけで挑むのがいいのかなと感じています。
4.実績を出した学校は強い
例えば、今年の大学進学実績が良い、教育プログラムが改善された、というアピールポイントのある学校には、出願が殺到しているようです。中学受験をするご家庭の最終目標は、どれぐらいの大学に行けるかですので、進学実績は大きな判断材料となるでしょう。
5.特化型受験ができる学校も人気
算数一教科受験、英語をプラスした受験、自己表現が求められる受験、都立型の受験など、独自の受験ができる学校も人気があります。特に、英語を武器にできるお子さんが増えてきているので、国際色豊かな学校も安定した人気を集めています。
結論:2023年の穴場って一体どこなの?
あえて学校名は控えますが、穴場の傾向としては、伝統校なのに出願率が去年より低めの学校、出願が減った大学附属校(特に男子は出願が減っているので狙い目)、去年人気がありすぎて今年はみんなが尻込みして出願が減っている学校など。目安としては、20%以上出願率が減っている学校は、昨年よりは狙い目の学校といえます。お子さんがこれから受けるすべての学校が倍率3倍~5倍ぐらいで、出願率も去年より高めの人気校ばかりなら、抑えに倍率が低めの学校、出願率が下がった学校をリストアップしておくと、もしもの時にすぐ動けます。合格のためなら、逆張りもアリ!と心にとめておいてはどうでしょう。
本番まであと5日ほど、皆様の快進撃をお祈りしています!
フレー!フレー! 2023年組!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?