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アートが好きな子にやってほしいまなびキッチン

 こんにちは。まなびキッチンです。

 保護者の方向けに、おうちでできるまなびキッチンの小ネタや声かけ法などを先日講座でお伝えしていたときのこと。

 「まずはお子様の好きなこと、目が輝くことを教えてください」とお声がけすると、かなりの確率で出てくるのが「絵を描くこと」「工作すること」「粘土やアクアビーズ、アイロンビーズで何かを作ること」。

 ならば、クッキング、まなびキッチンにそのお子様が大好きなアクティビティを組み込めないか、と、その講座中脳を絞って絞って考えていましたが、そこはやはり、普段からお子様と一緒にいアートを楽しんでおられる保護者の方はすごいですね。いろいろなアイデアが出てきます。

 1)食材を観察して、スケッチしてみる。あったかいとか、やわらかいとか、みずみずしいとか、そういう感覚も表せるようにするにはどうしたらいいかを考えながら描いて、作ってみる。

 2)色を観察する。同じさつまいもでも、断面が黄色い芋もあれば、紫色、オレンジ色の芋もある。その色の違いを絵にしてみる。なぜ色の違いがあるのかを考えてみる。

 3)食材の下拵えで出てきた皮などを使ってアートを作ってみる。あの、りんごや何やらの有名なアートのように。

 描く、作るって、じっくり観察するんですよね。触ったり、見たり、匂いをかいだり、つぶしたり(やわらかい食材はやめてーーーですが)。五感をフルに使います。そして、その情報をインプットしたあと、自分で描き、作るというアウトプットをするから、さらに子どもたちの記憶に残りやすいですし、他の食材でもやってみよう、という関心につながっていきます。立体を描くことが上手になる子もいるでしょうし、断面図を描くのが得意な子もでてくるでしょう、色に関心を持って、日本の色表現をもっと深く学んでいきたいという子も出てくるかもしれません。時間の経過によって、温度の変化によって食材が変化することに関心を持つ子もいるかもしれません。

 そんなふうに、それぞれの関心の表出方法は全然違ってくるのがまなびキッチンの面白いところです。ぜひ、お料理が得意ではない方も、例えば、オレンジを買ってきて、ナイフでむいた皮をお子さんに渡していただくだけでもいいです。りんごの飾り向きを楽しんでもらうだけでもいいです。手軽に、自分に負担がない方法で、お子様が楽しめるまなびキッチンをやってみてくださいね。

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