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受験生のための効果的な学習と時間管理戦略

先日、静岡大学附属浜松中学校、浜松西高等学校中等部、浜松日体中学校を目指す小学6年生の受験生とそのご家庭を対象に、過去問の効果的な進め方についてのフォロー会を開催しました。そこでお話しした内容をご紹介するとともに、もう少し詳しくお伝えしたいと思います。

受験勉強中にわからない問題に遭遇した時、その対処法が成績を左右すると私は考えています。

成績が伸び悩んでいる子供たちには共通の特徴があります。それは、時間の管理に振り回される生活パターンです。例えば、遊びに夢中になりすぎたり、自分で起床できなかったり、約束の時刻に遅れたりと、時間を守ることができません。つまり、彼らには時間に対する自制心がなく、現在行っている活動を適切なときに終えることができないのです。その結果、勉強においては理解できない問題を後回しにしてしまいます。もしくは、いつまでも解き続けてしまいます。

一方で、成績が伸びている子供たちには異なる特徴が見られます。彼らは計画的に時間を使い、自分で決めたスケジュールに従って行動し、朝は自分から起き、約束の時間を守ることができます。わからない問題に直面した際には、「5分間考えてもわからなければ次に進む」「翌日に再度挑戦する」「3日後にもう一度チャレンジする」といった具合に、時間を区切り、勉強の一区切りをつける方法を取ります。決して問題を先延ばしにはしませんが、「一旦手放す」という判断を下します。

脳科学においては、「インキュベーション(ひらめきのための孵化期間)」というプロセスが知られています。アイデアに詰まった時には一旦離れ、散歩に出たり、シャワーを浴びたりすると、ひらめきが訪れることがあると言われています。考えていた内容から離れることで脳がリフレッシュされ、新しいアイデアが生まれるきっかけになるのです。これは私自身も経験があります。散歩や車の運転中、オーディオブックを高速で聴いている時にも訪れます。

脳を使い続けると疲労が蓄積されます。その状態で無理に問題を解決しようとしても、良い閃きは得られず、望む結果にもつながりません。わからない問題に直面したときは、それを先延ばしにするのではなく、いったん脳を解放してあげることがよいでしょう。そしてまた戻って来れる場所を用意しておくこと。こちらのほうが有効的です。

ぜひ、この方法を受験勉強に取り入れてみてください。

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