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長野県伊那市を教育移住先に選んだ理由

こんにちは、たくパパ(@manabidori)です。

前回の記事で、我が家の最初の教育移住が失敗に終わったことをお話ししました。

高知県への移住が失敗に終わった後、すぐに息子を関西に住んでいた校区の公立小学校に入学させる準備を進めました。

本来なら、小学1年生になるタイミングで移住したかったのですが。「2年生になるタイミングで上手く移住しよう!」と気を取り直して次の移住先を探し始めました。

長野県伊那市を知ったキッカケ

長野県伊那市が教育移住先として人気があることを知ったのは、2022年1月に放送された「世界一受けたい授業(日本テレビ)」でした。

この時の放送回で特色のある教育を実施している小学校として「伊那小学校」が特集されていました。実際にタレントのトラウデン直美さんが、伊那小学校を訪れて生徒たちと一緒に授業を体験していました。


「伊那小学校」の特集回が放送された2022年1月には、高知県の「とさ自由学校」に合格して、家を買うための準備を役場に進めてもらっている頃です。

番組を見ながら妻と「リサーチ時に見逃してたけど、こんな素敵な小学校もあるんだね」「この小学校でも良かったねー」と言っていたのですが・・・。

まさか高知への移住が失敗して、長野に来ることになるとは(苦笑)


移住先を長野県伊那市に決めた理由

高知への教育移住が失敗した私たち家族が、一浪して新たな移住先に長野県伊那市を選んだのには、大きく4つの理由があります。それがこちらです。

理由1:自然の中で学ばせたかったから
理由2:息子に合った小学校だったから
理由3:移住者へのサポートが充実しているから
理由4:子育て環境が整っているから

それでは、1つずつ解説していきます。


理由1:自然の中で学ばせたかったから

長野県伊那市に移住した理由の1つ目は、自然の中で息子に学ばせたかったからです。

息子は公園で遊ぶときも友達と遊ぶことも好きですが、落ち葉や枝葉などを使って遊んだり、石を積み上げたりする遊びが大好きです。

このような特性があるので、自然の中で思いっきり育てる期間があってもいいのではないかと考え、伊那市を選びました。

特に自然の中で触れ合える経験、たとえば土に触れたり、森の中で遊んだり、川に足を突っ込んだり、自分で育てた野菜を食べたりすることは、関西圏の都会部に住んでいてはなかなかできないものです。

週末に離れた地方にキャンプに行くこともできますが、しっかりと根を下ろして自然の中で触れさせることは、今しかできない貴重な経験だと思います。この経験が、息子の将来に役立つのではないかと思いました。

近所の農家さんの畑でじゃがいも掘り体験


そして、自然の中で子育てしたかった理由として、自然の中で遊ぶ中で、目の前にあるモノを使って最適なものを作るという経験をしてほしいと思ったからです。

例えば、森の中で遊ぶとなると、おもちゃなどはありません。そのため、そこに転がっている枝や石、木の実などを使って遊ぶことになります。

また、火を起こす場合も、目の前にあるものを使って火を起こすしかありません。 私は息子にそういった経験をしてもらいたいのです。

裏山で集めた枝で焚き火


なぜなら、現在は「VUCA」と言われている時代だからです。VUCAとは、先行きが不透明で、将来の予測が困難な状態のことを言います。

現在、正しいと思われている答えが、数ヶ月後、あるいは1年後に正しいかどうかはわからない時代です。 最適な答えが、目まぐるしく変化する時代となっています。

日本人は、答えが1つだけ用意された問題を解くことが得意です。また、暗記することにも長けています。しかし、逆に自分の意見を述べたり、複数の答えから最適なものを選ぶことには苦手意識があるように思います。


これからの時代には、100点と思われているベストな答えを覚えるのではなく、手元にある手札(カード)から80点程度のベターな答えを自分で考え、編み出し続けるスキルが大切になってくると考えています。

そのトレーニングには、自然の中で遊ばせることが、理にかなっていると思い、豊かな自然に恵まれた長野県伊那市を選びました。

自分で掴み取りした鮎を炭火で焼いて食べる体験


理由2:息子に合った小学校だったから

私たち夫婦も、自然に触れ合えるイベントには積極的に参加させるつもりです。ただ、親も仕事があり、常に息子の相手をしてやるのは難しいため、ある程度、自然と触れ合える機会を作ってくれる学校に通わせたいという思いがありました。

そこで、自然に触れ合えるカリキュラムが多そうな小学校として伊那小学校と伊那西小学校の2校を実際に見学させてもらいました。

それぞれの学校には特色があり、息子も私たち夫婦もどちらの小学校にも興味を持ちました。実際に見学をさせてもらって感じた2校の特徴を紹介します。

(伊那小学校)
・伊那市の街中にある公立小学校
・公立小学校だが「通知表、チャイム、時間割がない」事で有名で総合学習を取り入れている
・生徒が自分たちで取り組む学習テーマを決める(動物を飼育するクラスも)
・取り組むテーマによって先生方が学習指導要領に添うように配慮してくれる

伊那小学校では、クラス全員でテーマを決め、決めたテーマを3年掛けて遂行します。1〜3年、4〜6年まではクラス替えがなく、クラスメイトが同じです。

私たち家族が見学させてもらった時には、低学年が豚や鳥などの動物を飼育。高学年が、パン作りなどのテーマに取り組んでいました。

テーマを決めるのは、1年次と4年次です。それ以外の学年で編入してしまうと、テーマ決めに参加できません。ただし、既に決まっているテーマの中から、希望を聞くなどの配慮はしてくれるはずです。


(伊那西小学校)
・伊那市の山側にある公立小学校(普通の公立小学校と同じカリキュラム)
・1学年1クラスで定員15名(少人数なので先生の目が行き届きやすい)
・敷地内に広大な学校林がある。学校林の中で学習する機会がある
・全国に先駆けて授業にタブレットを使うICT教育を導入


伊那小学校は、公立小学校なため校区内に住まないと通わせることができません。テレビで特集が組まれるほど人気な学校のため入学希望者が多く、希望通りの家が見つからないことが多いです。

一方、伊那西小学校には、小規模特認校という制度があります。条件を満たせば校区外からでも通わせることができます。


伊那小学校と伊那西小学校。息子をどちら学校に通わせても楽しく学校生活を送ってくれそうと判断し、再出発の地として伊那市を選びました。

私たち夫婦としては、伊那小学校に通わせたい思いもありましたが。残念ながら、期限内に伊那小学校の校区内に希望する家を見つけることができませんでした。


その代わり、伊那西小学校の校区内に、条件を満たす家を見つけることができ、息子を伊那西小学校へ編入させることができました。


伊那西小学校は、伊那小学校と違い普通の公立学校と同じカリキュラムです。普通に国語や算数の授業があり、学校から宿題も課されます。

恥ずかしながら。息子は、自分から机に向かって勉強するタイプではありません。私たち親も平日は仕事をしているので、常に息子の勉強に付き合ってあげれるわけではありません。

そういった訳で、学校(の先生方)に基礎的な勉強を任せられるのは、親として助かっています。息子の性格を考えると、伊那西小学校で良かったと思っています。


息子は学校林で遊ぶことを楽しみにしているようで。学校に通い始めて早々に、林内で栽培している椎茸を採ってきました。


理由3:移住者へのサポートが充実しているから

地方自治体の多くは移住者のサポートに力を入れており、伊那市も移住者への補助金などのサポートがあります。

伊那市が指定した対象地域で空き家物件を購入してリフォームを行うと、購入金額とリフォーム代の20%、最大で150万円の補助金を受け取ることができます。

私たち家族も、補助金の対象地域で空き家を購入し、自分たちでリフォームを行いました。


理由4:子育て環境が整っているから

最後、4つ目の理由ですが。伊那市、近隣自治体による子育ての環境が整っていることです。

特に、公園は凄く整備されており、どの公園も芝が生えています。関西だと、近所の公園に芝が生えているなんてことは、まずないので・・・。

芝があると、走り回って転んでも安心です。また、子供が楽しめるイベントが開催されることもあります。


以上、私たち家族が一浪して、長野県伊那市を移住先に決めた理由になります。


ここまで、この記事を読んでくださった方は、長野県伊那市への教育移住に興味をお持ちだと思います。

伊那市に移住して、まだ日は浅いですが。息子も毎日楽しく学校に通っていて、私たち夫婦も地域に馴染めてきました。

「伊那市への移住を考えているけど、◯◯ってどうなんだろう」という不安は必ずあると思います。そんな不安や疑問をちょっと先に移住した私に聞いてみませんか?

私たち家族は、過去に教育移住に失敗した経験もあります。そのあたりも含めて色々とお話しできると思います。



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