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研修アンケート活用の要所 #2|ステップ

本連載では、研修・セミナーにおけるアンケートを本格的・本質的に活用するためのヒントをお届けしています。
今回のテーマは、アンケート活用に向けた「ステップ」です。

1.アンケート活用に向けた7ステップ

アンケート活用に向けたステップは、主に次の7つに分けられます。
①目的設計
②設問設計
③アンケート作成
④テスト
⑤アンケート実施
⑥分析
⑦分析結果の活用

詳細は今後の記事で書いていくので、ここではそれぞれ概要を紹介します。

①目的設計
アンケートの取得・分析結果をどのように活用するかを設計します。詳細は前回の記事をご参照ください。

②設問設計
アンケートの設問項目を設計します。アンケート作成の肝となる箇所です。目的設計の内容に加え、効果測定の観点を取り入れることもあります。

また、フェイスシートの内容も設計します。フェイスシートとは、回答者のプロフィール情報(性別、年齢など)を問う設問で、分析の切り口として利用します。

このように、設問は分析とも関わります。そのため、この時点で分析の手順をイメージできていることが望ましいです。不安な場合には、データ分析に明るい人から意見をもらうとよいでしょう。

③アンケート作成
設問設計にしたがって、アンケートを作成します。また、設問・フェイスシートに加えて、案内文も作成します。案内文とは、ここでは、アンケートの冒頭にある依頼文を指します。アンケートの主旨やデータの扱いなどを記載します。

④テスト
作成したアンケートをテストし、必要に応じて修正します。第三者にテスト回答してもらった上で、テスト回答者にヒアリングします。主な観点は、所要時間、設問への回答のしやすさ(設問面/UI面)です。

テストによって、作成者の意図が伝わりづらいもの、必須回答にしては答えづらいものなどが見つかることがあります。そのため、アンケートの回答品質を高めるためにも、実施した方がよいステップです(実態としては省かれてしまいがちです)。

⑤アンケート実施
本番としてアンケートを実施します。

⑥分析
アンケート結果を集約し、分析します。
目的に準じて分析の手順を描き(設問設計で行うことが望ましい)、その手順にしたがって分析ソフトウェア上で実現します。分析することが目的にならないようにご注意ください。

なお、欠損値や表記統一など、加工処理が求められることも多々あります。使用する分析ソフトウェアで、再現性できる手順を確立することをオススメします。

⑦分析結果の活用
分析結果から、目的に合わせた意思決定・行動を行います。

2.おわりに

今回はアンケート活用に向けたステップについて書きました。全体がイメージいただければ幸いに存じます。

なお、設問設計や分析は一大トピックなので、今回はさらっと書きました。具体的なことは今後の記事で書いてまいります。

それでは、最後までご覧いただきまして、ありがとうございました!

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