小学校教員の多忙化

 最近教員の多忙化というキーワードがニュースで話題になることが増えました。教員人気の低下は明らかに文部科学省の責任だと考えています。どんだけ仕事を増やしても「教員はバカまじめにやるよね」という前提のもといろいろな政策がすすめられたと思っています。具体的には「道徳の教科化」と「外国語活動の導入→教科化」があげられます。道徳については確かに教員サイドが「道徳?学活的に使ってるじゃん!」という問題点もありましたが、「教科になる=評価する」ですので、仕事量は純増しました。細かいところで言いたいことがありますが、長くなるので別の時に書きたいと思います。外国語については、完全に授業数が増えました。ちょこっと研修しただけで「はい。教えてくださいね。」って英語の先生にも失礼だし、小学校教員もバカにされていると感じます。しかも狙いは分かるけれどもかなり高度なことを教員に要求されています。細かいところで言いたいことがありますが、長くなるので別の時に書きたいと思います。
 自分が悪いのですが、5年目まであまりの忙しさのあまり休憩時間の存在を知りませんでした。課業日の放課後に休憩をとっている教員なんていませんし、誰からも教えられていませんでした。(多分。少なくとも覚えていない。)会議や出張が休憩時間に入っても基本的に実施されます。私自身も長期休業以外休憩をとったことはありません。トイレはさすがに行きますが、お茶を入れる時間すらないので水筒の水だけで我慢です。また、給特法という法律があるので残業代は出ません。慌てて改善しようと試みているようですが、ごまかしの改善であり、改革レベルのことはできていません。先生の善意とやりがい搾取でなんとか成立している状況です。子供たちには迷惑だと思いますが、日本の教育が一度成り立たないレベルの異常事態にならないと解決しないのではないかかなと感じています。
 悪いことばかりをつらつら書いてしまいましたが、それでも子どものために一定の成果をあげつつ家族のためになるべく定時帰りを目指して頑張っていこうと思っています。そして「教員という職業はおすすめだよ!」といえるように(今はとてもいえる状況でないが)自分ができることを少しずつやっていきたいです。

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