11月14日manabi!糖尿病の実体験を聞くセミナー報告

こんにちは！manabi運営 安藤です。
今日の東京は比較的日中はポカポカしていましたが、寒暖差が激しい季節です。コロナも増加傾向にあるようですので、気をしっかり引き締めていきたいところです。

さて、昨日は40名弱の管理栄養士のみなさまが参加された、
実際に今現在糖尿病を治療中の患者様でもある中井雅晃さんに糖尿病になってしまって困ったこと、管理栄養士の指導に望むことを中心にお話をいただきました！

我々管理栄養士はいつの間にか指導側の目線で話すことが身についてしまっており、指導される側の状態ってわからなくなっていたりするんですよね・・。
患者様側としてのリスクについても、学校の勉強だったりＤｒ.が患者様にお話している内容を聞いていたり、それこそネットも発達していますから自分で調べればいくらでも情報が手に入る時代です。
しかしながら、机上の空論ではないですが、どうしてもそんな感じで仕入れた情報は自分自身に降りかかっていない問題でもあるので、どうも相手（患者様側）に響きにくい・・・

今回講師としてお引き受けいただいた中井さんはＭＲで現在活躍され、
日常的に薬を扱う仕事柄、一般的な糖尿患者様よりは知識も豊富です。
しかし、豊富でありながらも30歳という若さでⅡ型糖尿病を発症されたそうです。
病院の先生方とのお付き合いだったり、ご友人とのお食事などで好きなものを好きなだけ食べていたそう。それも自覚症状がなかったということと、数値が多少高値であったとしてもいつもの会食の影響かな・・と思って楽しく過ごしていたある日・・

ご自宅にいた際に何気ない生活の中でめまいがすごく、起立性貧血かと思ったら実は糖尿病を発症していたそうです。

実は検査数値もやや高値だったりしても、自覚症状がなかったらあまり深刻に考えないのが一般的かと思います。
中井さんも同様な状態のまま、実は身体の中はジワジワと病がむしばんでいて、いつのまにか薬を使用せざるを得ない状態になったそうです！（コワイ！）
そこからは、薬を毎月処方してもらわなければならない手間、毎月コンスタントにかかる費用（検査や薬代だけでも1万円近くするそうです！！）、服用を忘れてしまうストレスや、飲まないことによる症状（眠気、立ちくらみ）が出ることがあり、働き盛り真っ最中の中井さんにとっては薬はなくてはならないものになってしまった・・と。

また、日常生活以外でも家を購入する際にローンの審査も糖尿病を患ってることで審査が通りにくくなる、生命保険に加入できないなどこれまではあまり関係なかったと思うようなことに不都合が生じるようになるという、患者様ならではの貴重な体験談をお聞きすることができました。

それもこれも自分の不摂生が今を招いている・・とおっしゃっていましたが、自覚症状がなかったものが10年の歳月を経て、今は震えなども出ることがあるそうです。

よく糖尿病の末期になると「目が見えない」「足を切られちゃう」「腎臓病を発症させる」といった話は聞きますが、現段階では健常者となんら変わりない生活をしていると、現実味がわかないということでした。

そういった危機感が薄い人に対してどうアプローチしたらいいかと次々に質問が挙ってくる、とても有意義なセミナーになったと思っています。

中井さんからの管理栄養士である私たちに対してのアドバイスは、

・個人に合わせた内容での献立を教えて！
（すべてを一汁三菜のようにきちんとはできない！）
・コスト高めの食事内容は続けるのが難しいからそういった面も考慮してほしい
・代替案を教えてほしい
・相手が怠け者（あまえんぼう）と認識してほしい

といった、まさに生の声でした！

なかなかこういった学術的ではない、現場から（実体験から）くるセミナーはないと思います。
常に管理栄養士目線で、仕入れたい情報は何か、役立つ内容はないか？をモットーに今後もセミナーを開催していきたいと思います！

次回12月12日（土）も同じく中井雅晃さんに
「糖尿病についての統計情報、メカニズムについて」を講義いただきますので、ぜひ今回ご参加くださった方も、改めて受講される方もご参加お待ちしております！

現在、2021年2月までセミナー予定を公開しています。

12/12（土）10：00～　糖尿病についての統計情報、メカニズムについて
1/16（土）10：30～　お客様のやる気を引き出す目標設定とは？
2/6（土）10：30～　人間関係を円滑にするコミュニケーション

※2021年よりmanabi会員様の参加費用は1,000円になります

みなさまのご参加を心よりお待ちしております！
https://manabi-nt.jp/guest_events