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「たばこ税」とは?やめられない「本当の理由」は税金にある

本日は「たばこ税」です。たばこは「健康を損なう」と誰もが認識してますが嗜好品ということでどこでも購入することができるし、吸う人がいるのも事実です。「健康を損なう」と国も分かっていながら販売中止しないのはしっかりとした理由があります。背景を理解した上で解説します。

🔳まずは「たばこ税」の推移から確認しましょう。

財務省:たばこ税等関する資料

1箱20本なので税金としては304円で580円(税抜)なので約52%が税金になります。
では税収は⁈というとこちらになります。

https://www.jti.co.jp/tobacco/knowledge/tax/index.html2020年データ

国税収入ですが約1兆円近くの収入があります。地方税収入も同様1兆円近くあるため、合計2兆円近くあります。最近ですと若者のたばこ離れや健康意識ブームもあり喫煙者は減少傾向にありますがまだまだ税制度として国の貴重な収入財源になっていることが分かります。

🔳たばこ税の内訳を見てみよう

たばこ税は国税と地方税に分けられていて国税は「政府」の収入「地方税」は自治体の収入になります。以前は「たばこを地元で買いましょう」という看板があちこちに立ってたそうです。自治体収入が潤うからですね。さらにたばこ税に消費税も計上されてますので二重課税になっていることが分かります。

🔳ここで本題!たばこはなぜやめられない⁈
内訳を見ると「たばこ特別税」と言うものがありますね。この特別税は何使われているのかと言うと…

「旧国鉄の借金返済」です。

つまり、たばこ税の収入の一部であるJRの前身である「国鉄」の負債額の返済に充てていると言われています。

1987年に国鉄を民営化する政策により借金額を国とJRで分担化しました。
この時の負債額は24兆円ほどになります。民営化して負債額をJRに移管するとたちまち経営がやっていけないだろうということでこの「たばこ特別税」が導入されたということになります。まだ16兆円ほど残っている状況です。(2018年時点)

たばこ税は一般税なので何の目的で税金が使われているのか見えにくい現状ですが、このような背景を知っておくと「お金の視点」からたばこを見ることが出来るようになりますね。

参考文献
20歳の自分に教えたいお金のきほんー池上彰



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