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「印紙税」って何で払うの⁈背景を見てみようその税金

今回は「印紙税」です。正直言って文章を作ったら課税されるという税金は現代で「なんでこんなん払わないといけないの?」と思うかもしれません。そんな税金について何故⁈課税を解説したいと思います。

🔳印紙税はどんな時にかかるの⁈
普段の生活から関わることあまりないと思われます。それこそ不動産売買による契約や住宅建築のための請負契約書、住宅ローンにかかる金銭消費貸借契約借りるくらいに貼るくらいでしょうか。企業ではよく「契約書」や「請負書」を作成し交付するため印紙税を払います。
では印紙税がかかる文書を一覧で見てみます。

国税庁:印紙税額一覧表(1号~4号まで)https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/inshi/7140.htm


簡単に言うと印紙税は「文書を作成して交付したらかかる税金」になります。納税方法は郵便局で買える「印紙」を文書に貼ることで納めるか税務署で届出を出せば1ヶ月分をまとめて後納することもできます。

国税庁:平成30年7月1日変更、収入印紙の見本

🔳何で文書作って交付しただけで払うの⁈
過去にヨーロッパでは(オランダ、スペインによる独立戦争)戦争が多発してました。続けるにはお金がいるものの軍事資金が枯渇しており、国は何とかして資金を集めようと考えたのが「印紙税」になります。昔は、不動産を売買するのは「富裕層」くらいでした。富裕層は当然お金を持っているのでそこから軍事資金を集めようと契約書を取り交わした段階で「税金を納める」というルールにしたのです。この富裕層や取引を「経済利益のある取引」や「担税力がある人」と呼びます。日本も明治時代にヨーロッパに習い印紙税を導入しました。

🔳印紙税は現在どれだけの税収なのか⁈
印紙税としての収入は全体で約1.6%ほどでありますがそれでも約1.0兆円規模の税収となっています。22年度決算では71.1兆円と税収は全体で上振れしています。

国税庁:令和2年度国の収入と税収https://www.nta.go.jp/about/introduction/torikumi/report/2020/01

🔳印紙税の今後
現代ではデジタル化が進み、「文書を作成して交付する」を電子化しています。住宅ローンを契約する際も「電子契約」と言ってパソコンやスマホでポチって終わりです。このケースは「課税文書と見なされない」ため印紙税がかかりません。現代に馴染まない税制度になってきてます。印紙税は今後収入として確保していくには難しいのではないでしょうか。

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