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ゼロの時間

うちには2歳になる飼い猫、Zero(メス)がいる。
小さい頃はあまり食べなくて、それが心配で食事中、いつも眺めていたのだが、
いつの間にか、Zeroがダイエットをしている今でも(つまり食べさせすぎだったのだ)、眺める癖がついてしまった。

1日4回。
家にいる時は必ず、どんなに締切が迫っていても、餌をやり、Zeroの食べる姿を眺める。
所詮、頭脳労働。Zeroを眺めながらアイディアを練ればいいではないか、
なんて、頭の中で言い訳しつつ、その実、ほぼ何も考えていない。
何も考えず、Zeroが丁寧に餌を噛み砕き食べる姿を、ただ眺める。
まさしく、ゼロ(0)の時間。

1日のうち、全部合わせてもせいぜい、20分ぐらい。
そんな時間があってもいいよね、と思う。
私にとってのささやかな、贅沢な時間。

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