就活生必読!トヨタ自動車の強み

競合他社との比較

(1)トヨタの競合メーカー

自動車業界のライバルとしては以下メーカーが挙げられます。

海外自動車メーカー
・テスラ(約70兆円)
・フォルクスワーゲングループ(Audi・ポルシェ等)(約16兆円)
・BMW(7.5兆円)
・フォード(約6.4兆円)
・GM(約6兆円)
国内自動車メーカー
・トヨタ(約30兆円)
・ホンダ(約6兆円)
・日産(約2.4兆円)
・スズキ(約2.3兆円)
・マツダ(約0.7兆円)

※( )内は円建ての時価総額
売上高や時価総額は国内自動車メーカーの中でも断トツの力を誇るトヨタですが、時価総額はテスラの半分以下である状況です。

(2)トヨタの競合優位性

①国内断トツの研究開発費

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※日刊工業新聞社『研究開発(R&D)アンケート』より記載

トヨタは他業種のトップ企業と比較しても、研究開発費に断トツで費用を投じています。
メーカーの事業成長のためには、絶えず新しい技術や製品を開発し続ける必要があります。そのため、トヨタがこの金額を研究開発投資している状況は非常に評価されるものです。

なお、国内自動車メーカーと比較すると以下のような実績になります。
トヨタ:1兆1000億円
ホンダ:8000億円
日産:5200億円
スズキ:1100億円
マツダ:1100億円

このように研究開発投資から見ても国内自動車メーカー内でのトヨタの強さが垣間見えます。

研究者志望の理系学生は自動車メーカーに限らず、必ず志望企業の研究開発費の状況を調べるようにしましょう。「研究開発費の多さ=自らの研究のしやすさ」となり得ますので、要チェックです。

※トヨタのR&Dサイトはこちら

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※オートモーティブ・ジョブズのレポートより引用

一方、世界の自動車メーカー研究開発費ランキングを見ると、意外にもトヨタは3位となっています。

ただし、1兆円以上の研究開発投資が可能な会社はVW(フォルクスワーゲン)、ダイムラー、トヨタのみですので、大きな強みと言えます。

研究開発投資を最も多く行っている会社(1.7兆円)はVWとなっています。
VWは最近では、以下のような発表をおこなっています。

・AIに特化した研究開発施設を米国デトロイトに開設
・自動運転の研究開発センターをシリコンバレーに開設
・EV用のバッテリー工場を新たに6つ新設
(2021年のプレスリリースより引用)

これらから強烈な「EVシフト」や「CASE」への意識が感じられますね。

一方で、時価総額トップのテスラは1600億円程度の研究開発費となっております。
現状はトヨタやVWと見比べると、見劣りする金額ですが、今後の売り上げ増加により、研究開発費の増加や工場の新設が考えられます。

②トヨタの広告宣伝費

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トヨタは日本でもっとも広告宣伝費に力を入れている会社です。
広告宣伝に費用を投じることができる企業の余力があるとも言えます。

また2020年には、「トヨタイムズ」というオウンドメディアの取り組みに注力し、ブランド価値を向上させました(下記画像はトヨタイムズHPより引用)

トヨタイムズ

このトヨタイムズの取り組みが評価されて、「日本マーケティング大賞」の表彰も受けています。


このように、これまでのようにCMを企画するだけでなく、ブランディングにおける新企画を作っており、注目されています。

マーケティングや商品企画志望の学生はぜひトヨタイムズを確認してみましょう。

③トヨタ生産方式
トヨタ生産方式とは、ムダがない生産体制を構築するためにトヨタ自動車が生み出した生産方式です。

トヨタ生産方式は「ジャストインタイム」と「自働化」の2つの理念でムダを排除し、生産を合理化します。理想的な生産体制を実現しやすい生産方式です。

一般的な生産方式では大量生産によってコスト削減を行い、在庫を持つことで販売機会を獲得します。在庫を抱える運用だと、顧客からの要望に応えられます。しかし、過剰在庫になりやすく、生産のムダはもちろん管理コストなどのムダが発生しやすいのが特徴です。

トヨタ生産方式は、顧客の要望によって生産計画が決まり、必要な分を必要なタイミングで生産します。そのため在庫は最小限で済み、生産と管理のムダが発生しない生産方式と言えます。

トヨタ生産方式の詳細はこちら

【トヨタの弱点】

今回はトヨタの強みを解説しましたが、トヨタの弱点はこちらの記事で解説しています。興味がある方はぜひご覧ください。

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