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「季節感」を、敢えて外してみてもいい。

新年早々、心がザワザワする出来事ばかりで、
でも毎日、朝は変わらずやってきて、
今、自分ができることの小ささに悲しくなりながらも、
その「小さい」ことを、ちゃんと焦れずにやる、その積み重ねしかないなあと思うし、
今思うこともいろいろあるけれど、
もう少し、時が経って、整理できてから文字にしてみようかと。

というわけで、今日は、少し時をおいて、ようやく整理できた、去年のあの出来事について感じたことから。

2023年、生活環境が大きく変わったこともあって、
一人暮らしのときにはなんにも気にしてなかった「季節感」、「季節の行事」みたいなものを大切にしたいな、と思ってたんです。
当然、クリスマスも例年は、なにそれおいしいの?って感じだったのが、
2023年のクリスマスは、ケーキも当然買うし、チキンの料理は何にしようね?みたいな感じで。
そんなときにあったこのニュース。

もちろん、原因はいろいろなところに潜んでいるものだと思うのですが、
このニュースを見て感じたのが、
「ここまでして季節感を感じる必要ってあるんだっけ?」
ということで。

きっと、12月24日(とその前後数日間)で、
日本中のケーキ屋さんが、1年の売上の何割かというとんでもない量のケーキを作って売っているはずで、
そのために、とんでもない過重労働を強いられている人たちがいて、
運送業界も、ただでさえ人手が足りないのに追い打ちをかけるような、こうやって局所的に「作られた」ピークに、どうにか自分たちの仕事を成り立たせようと頑張ってくれている。

このニュースを見ると、一見誰かがありえないミスをした、「何やってんだ!」という案件に見えてしまうけれど、
実はそうじゃなくて、
本来無理だったものが、やっぱり無理でした、となっただけ、
働いている方々の献身のおかげで今まで露呈していなかった「無理ゲー」さ、その構造が露見したということなのでは?と思ってしまって。

そう考えると、
クリスマスにとんでもないこだわりがある、
これが一年に一番の楽しみだ!という人は、
それなりのお金と時間をかけてちゃんと楽しめばいいけど、
そこまででもない、というのに、
無理して季節感に乗らなきゃ!楽しまなきゃ!となるのは、
それこそマーケティングに踊らされてるだけで、
それってホントに楽しいの?って。

おしゃれで美味しそうなケーキを買うことだけがクリスマスの楽しみ方じゃなくて、
見栄えがよくなくても、シンプルでも、
自分で作ってみる、という選択肢もあるかもしれないし、
なんならケーキじゃなくたっていいかもしれない。
逆に、クリスマスじゃなくても、普段のなんでもない日、
ちょっと自分を褒めてあげたい!という日に、
クリスマスで買うような、ちょっとリッチなケーキを買ったっていい。
そうやって、安易に「世の中の空気」に流されずに、
思い思いに楽しんでみることで、
自分たちだけじゃなくて、ほかにもハッピーになる人がいるんじゃないかなあ。
そんなことも考えた、2023年のクリスマスでした。

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