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どこにいても、孤独だ。

山崎怜奈さんの「言葉のおすそわけ」を受け取りに、
池袋の三省堂書店に寄って、その隣にあるカフェでこの文章を書いている、2023年4月2日の昼下がり。
「今日は昨日より涼しいよ」と言われて家を出たけれど、
やっぱり東京は東北よりも随分と暑くて、なんだか春を通り越してしまった気分だし、
東京はたかだか1ヶ月半ぶりなのに、コロナの規制が緩和されたせいか、
外国人観光客も、もちろん日本人も、随分と街に繰り出す人が増えて、
この数年ですっかり人混みに対する耐性が落ちた私には、だいぶしんどいくらいの人出になってしまっている、ということを記録しておきます。
数カ月後、数年後にこれを読んでいる私、今の東京の人混みはどうですか?


カフェにいると、だいたいこうやってPCを開いてなんだかんだしていることが多いのだけれど、
(というか、PC作業をするためにカフェに入るまである。コーヒー代は場所代!)
作業に没頭しているときもあれば、ぼーっと人間観察をしているときもあるのだけれど、今日はどっちかというと後者の気分で。

「言葉のおすそわけ」は、もう一通り目を通してはいたのだけれど、
今日はなんだか無性に向井さんとのエッセイが読みたくて、
そのページに目を通していると、
「孤独」というキーワードがなんだかたくさん出てきて。
ふと本にやっていた目線を上げて、あたりを見回してみると、
ああ、周りにも「孤独」が溢れているのだなあ、という感情が浮かび上がってきて、あわててPCを開き、浮かんできた感情を特に推敲もせず書きなぐっているのがこの文章です。

PC作業をしたいので、どういうカフェに行っても、
だいたいは電源のある一人席に座ることが多いのだけれど、
コロナ禍以降、こういう席は一人分ずつの区画でちゃんと仕切られていることが多くて、
そこにはまじりっけなしの「孤独」がある。
そこにいる人たちはみんな、そのひとときを、一人でいることを選んだ、あるいは余儀なくされた人たちで、
みんな勉強したり、本を読んだり、携帯を眺めたり、
何かに没頭していたり、あるいはしていなかったり。

一人で行動することが多い私は、基本的には孤独の時間が長いし、
そうやって孤独を飼い慣らしてずっと生きてきたけれど、
自分だけが孤独なんじゃない、とふと気付かされる瞬間があると、
それはそれで、なんだかほっとするというか、勝手に勇気づけられるような気もします。


とはいえ、最近、不意にちょっと環境が変わって、孤独じゃない時間も増えてきて。
そんなスリリングな「非日常」を、早く変哲のない「日常」にしていきたい、というちょっとした焦りと、
「日常」になってしまうと、そのありがたみを忘れてしまいそうで、そうはしたくないという怖さと、
そんなないまぜな気持ちもなんだか新鮮だったりはするけれど、
最後に残るのは、ありがたいな、という幸せと感謝の気持ちで、結局シンプルにこれらさえ忘れていなければいいのかなあ、と。

本当に思いもよらないところで、予想もしない方向にあっさりと人生は転がっていってしまうものだし、
書籍の中であれだけ自分のことを「孤独だ」と語る山崎さんにも、
明日には思わぬことが起きて、拍子抜けするぐらいあっさりと、そうじゃなくなるかもしれないし、
でも思うのは、ただただ幸せであってほしいなあ。
もちろん、ただ願うこと(と、本を買ったり、本当にささやかに応援すること)しかできないのですが。


タイトルは、真っ先に浮かんだフレーズを、忘れないために打ち込んでおいたのだけれど、
いろいろ頭に浮かぶことをこうやって言語化していたら、なんかちょっと的外れになってきたような気もする…。
まあでもいいか、もともととりとめもない文章ですから。

そんなことを思いながら、noteに文章を打ち込むのと、「言葉のおすそわけ」をパラパラとめくって読む、というのを行き来していると、
開くページ、開くページがまあ刺さる刺さる。
謙虚さ、正直さと、関わってくれる他者への感謝、
そういったものは、どんなときも忘れてはいけないよなあ、と思うと、
これもまた、こうやって文字にして残したくなります。
そうしないと、忘れてしまいそうだから。

山崎さんみたいに紙媒体になって出版されるようなものでなくとも、
いやむしろ、誰にも読まれなかったとしても、
こうやって自分の気持ちを言語化して留めておく、ジャーナリングしておくことにはちゃんと意味があって、
私の場合、たとえ自分のためが100%だったとしても、他者を貶めたり悪く言うような言葉を自分の手で残したくないから、
誰かに見られる可能性のある、自分にプレッシャーをかける意味として、日記ではなくnoteという媒体を使っているだけ。
でも、そのちょっとした緊張感がほどよくて、だからこそ、頻度に波はあってもなんだかだんだでもう2年半も続いているのだろうなあ、と。
おっ、この結論なら「noteでよかったこと」のタグが使えるじゃん!と思ったところで、2,000字を超えたので、今日はこれでおしまいにしておきます。推敲もしてないけど、あとは投稿ボタンを押すだけ。以上!

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