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「夜遊び」に立ち会う、スペシャルな時間。 #KEEPOUTTHEATER

コール&レスポンスも、
会場中から伝わってくる歓声に包まれる感覚も、
全身を震わせる重低音も、ない。

じゃあ、やっぱり「物足りない」体験だったかって?

いや、決してそんなことはない。
むしろ、配信じゃなければ見られない、スペシャルな景色がたくさんありました。


ぎゅぎゅっと寄ったカメラ越しに見える、演者の方々の生の表情。

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前後左右、四方八方から映されるステージの姿。

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そして、客を入れないからこそできる、特別なロケーション。

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ツイッターにもめちゃめちゃステキな写真が上がりまくっていて、
それだけでも眼福…!


工事現場のエレベーターっぽいところに入る冒頭のシーン、
なにやら鉄骨むきだしの「タダゴトではない」会場の感じを見たときに、
「だから"KEEP OUT THEATER"なのか!」というのが、ものすごく合点がいって。

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始まって真っ先に抱いた「ここはどこなのだろう…?」という疑問も、
途中のMCでちゃんと伏線回収されて、
かつ外から半屋外のライブ会場が映し出されている光景も、すごくステキでした。

ライブの内容だけ見たら、リアルタイムである必要性は、必ずしもなかったのかもしれない。
(結局ツイートも一回しか読まれなかったし)

でも、下を電車が走っている中で、工事中のビルから光が漏れているカットを見たときに、
「今もし新宿にいたら、この光景が実際に現れているんだな」ってのが妙にすごくリアルだったし、
演出としてもすごくよかったなあ、と思います。


1時間の上質な体験を終えて改めて感じたのは、
客を入れるリアルな「ライブ」と、
配信で行う「ライブ」というのは、おそらくまったく別の体験なのだなあ、ということ。

すごく不思議だったのは、
あれだけ練られた演出、ゴリゴリの「かっこよさ」の中なのに、
どこか「素朴さ」というか、「手作り感」みたいなものも、随所に感じられたんですよね。

本当に、二人の「夜遊び」の現場に立ち会っているというか、
こっそり夜の工事現場に忍び込んで、セッションしちゃおうよ!みたいな、
そんなアングラ感も感じられるようなライブでした。

これはひとえに、お二人の人柄というか、雰囲気みたいなところが醸し出されたのかなあ、という気がします。


通常のライブ配信って、
回線の調子とか、演出のつなぎのところで時折起こるグダりだとか、
内容以外のところで感じるちょっとしたストレスが多い印象だったけど、
今回は本当に、最初から最後までまったくノンストレスでした。

「一回しか見れないプレミアムなライブDVD」のようで、実はそれともちょっと違う。
本当に不思議な体験でした。とっても楽しかった…!


それと、今回のライブで書かれた「落書き」は、どうなるんですかね…?
もしあれがそのまま残されて、建物の完成後、直接見れるような演出がされるとしたら、それはそれですごくエモい。
間違いなく、YOASOBIの「聖地」になるはず。

あと、せっかくだから、このライブ映像を、Ayaseさん、Ikuraさんのコメンタリー入りで見たい!リハーサルのエピソードとか込みで。
副音声つきで、ライブDVD発売されないかなー。

あとは、マニアックなところでいうと、
ただの工事現場が「ライブ会場」になるまでの密着とかも見てみたい。
きっと、画面には映りきらなかった「こだわり」とかもあるはずなので、そのへんもじっくり見てみたい…!

…みたいな感じで、これだけ本編のクオリティが完成されてると、
その周辺にある様々な「物語」もきっといろいろコンテンツになるはずで、
そこらへんは天下のソニー・ミュージックさんですから、言われずともいろいろ考えてることでしょう。

後から何が出てくるのか、楽しみだなあ…!


*投稿にベタ張りしている写真は、YOASOBIさんの公式Twitterに載っていたものと、一枚だけ別の方のnoteに掲載のものを使わせていただきました。
その方のレポもすごくステキだったので、ぜひ読んでみてください。


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