「無理しない」生き方。

オードリーの懐刀であり、芸人・放送作家・トイレ専門家(?)など、マルチに活躍されている「サトミツ」こと、佐藤満春さん。
私はたぶん「日向坂で会いましょう」でやたら号泣してる人、というのが最初の接点だったかと思うのですが、
その飾らない人柄とか、親しみやすさとか、すぐにファンになってしまいました。

そんなサトミツさんが自伝的な本を出されるとのことで、
もちろん予約して購入して、着いたその日に全部読んだのですが、
本の発売にあたって多数メディアにも出演されていて、
そんな言葉もひとつひとつ響くなあ、と。

特にこの言葉が、すごく、すごくよくて。

自分のことって自分でよくわからないから、周りの人が必ず自分の適性がある場所に導いてくれる。そういう人が必ず現れると思うので。“(自分は)そのままで全然いい”ということだと思うんですよね。そうじゃないと、自分の適性のある場所に転がっていけないというか。そこの可能性は信じてほしいなと思います。僕もそうしているので。

偉人の伝記とか、名を成した人の話とか読んでもイマイチ響かないのは、
それがあくまで「名を成した」結果論から言えるからであって、
現実は全然そんなことないし、そんな強烈に光が当たる瞬間なんて、私ももちろん経験したことない。

その点サトミツさんは、
もちろん「アメトーク」の「じゃない方芸人」とか、スポットライトを浴びた瞬間はあるけれど、
世間的ないわゆる「成功者」よりかは、どちらかというと「私たち」側に近くて、
そんな立場から紡がれる言葉は、スッと入ってくるというか、ものすごく説得力があるなあ、と。

がんばりすぎない、無理しない、自然体でいる。
そのほうが絶対いいはず、と思っていても、自分でも「それでいいのか?」と思ってしまう瞬間は度々あって、
そんなときにサトミツさんの言葉に触れると、
これでいいんだな、と、自分自身のことも改めて肯定してあげられるような気がします。

とはいえ、サトミツさんのいう「無理しない」というのは、
ちゃんと自分がすべきことを怠りなくやる、責任を果たす、誠実に仕事に向き合う、そんな「当たり前」を積み重ねた上にあるものなので、
安易に「無理しない」という言葉に寄りかかって、自分を甘やかしてはいけないなあ、ということも、同時に思ったりします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?