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「ローカル」への「キャリアアップ」。

今日は、この記事から。

東李苑さんという方はこの記事で初めて知ったのですが、
なにより、この記事のタイトルが素敵だなあ、と。

「メジャー」から「ローカル」への転身=「キャリアアップ」である。
確かに、より自分が実現していきたい姿へ近づいていけているのであれば、それはとりもなおさず「キャリアアップ」だと思うのですが、
旧時代的な「都市」対「地方」の対比では、この表現はなかなか成立し得なかったかもしれません。


「都落ち」という言葉が象徴的であるように、
都会から地方へ移るということは、どうしてもネガティブな印象を持たれて語られがちだった。

以前も別の記事で書いたのですが、

かの有名な童謡「ふるさと」でも、
ふるさとは「志を果たして(果たした後)」帰る場所、と捉えられている。
つまり「志を果たすための(果たせる)場所」とはみなされていなかった、ということ。


でも、今となっては当然ですが、
都会で果たせる志もあれば、ふるさと(地方)でこそ果たせる志もある。
どちらが上か下か、良いか悪いか、ということではなく、それぞれの人に合う形というのがあるだけだと思うんです。

――SKEで4年、北海道に戻ってきて4年ということですが、「これはSKE時代に経験しておいて良かった」って思うことはありますか?

これも、全部がそうなんですよ。「紅白歌合戦」にも出させてもらいましたし、AKB48グループとして5大ドームツアーもありましたし、そういう大きな舞台に立たせてもらうことってなかなかない経験ですよね。

こういう1人じゃ絶対にできなかったことを最前線で経験して、自分のベースにできたっていうことは、今後の自分の人生においても、芸能活動においても、すごく大事な土台になったなって感じています。

めちゃくちゃ忙しかったし、厳しかったですけどね。どんなに忙しくても、コンサートやライブがあったらその都度変わる立ち位置表を頑張って覚えたり。そんな毎日でしたけど、ちゃんとプロ意識を持って活動に取り組めていましたし、その世界の厳しさを知っておいてよかったなって思います
――SKEを卒業して北海道に戻ってきて、改めて感じた北海道の良さはありましたか?

東京とか名古屋とか、最前線で常に忙しくしてることはいいことだと思うんです。でも、こっちにはゆるさっていうか、いい意味でののんびり感があって。テレビに出てても、テレビを見てても、ローカル感というか、ローカルの良さを感じるんです。

でも、この空気感が東京に合うかっていったらそうじゃないと思うし、北海道や各地域の人たちも東京で通じるものを求めてるんじゃなくて、その地域で通じるものを求めてると思うんですよね。ホーム感っていうんですかね、そういうのはローカルにしか出せない味だなって思うので、そののんびり感というのは強みなんじゃないかなって思います。

地方特有の「緩さ」がある中だと、せっかくあるポテンシャル、成長のスピードを殺されてしまう人もいるだろうし、
逆に都会でうまくいかなくても、地方では水を得た魚のように輝ける人もいるかもしれない。

この方も、最初から「ローカル」を志向していたら、もしかしたらうまくいっていなかったかもしれない。
都会に出て「メジャー」な世界で経験したことがあったからこそ、今の「ローカル」なキャリアにつながっていることもきっと多いのだと思います。

地方→都会という一方向のすごろくではなく、
状況に応じてより自分にとって合う方を選び取っていけて、
そのどちらの動きもちゃんと「キャリアアップ」と呼べる。
そういう考え方が、これからもっともっと広まっていったら素敵だな、と思います。

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