本の感想:オトナ留学のススメ 成功する人はなぜ海外で学び直すのか

大川彰一

いろんな留学のパターンと例示として芸能人の留学事例が紹介されていて、興味を持ちやすかった。
その事例を通じて思ったのは 向上心云々より、芸能人ゆえの生きづらさからの解放のためにうまく留学を使っているということ。まず誰もが自分を知っているという環境を認識しながら生きていくにはそれ相応のメンタルや性格が向いていることが必要なんだと思った。留学して誰も自分を知らないところに行ってやっと、自分らしさをとりもどしたり人間らしい当たり前の感情を感じることができたり、、、
昔、宇多田ヒカルが人間活動に専念すると言って活動休止したことも思い出した。

生きづらさに関しては日本の一般人にも言えることだと思うし、本書にもそのような記述はいくつかあった。そういうことをリセットして、自分をアップデートし人生の幅を広げる手段、
チャンスがオトナ留学なんだということが理解できた。

私もついついおとな留学惹かれてしまう。
私自身が日本の将来を性格的な面からも悲観しがちで、現実逃避したくなってたんだと気づくことができた。単に語学を学ぶとかじゃなくて、人生を豊かにするための1つの手段として、あまり構えすぎずトライしてみることは有意義だと思う。
ただ、海外赴任にせよ留学にせよ、なんとなく楽しそうだな、だけだと帰国してからキャリアにうまくいかせないようなので、その結果どうなりたいのかを明確化してから行くことが重要とのこと。確かに、今のわたしは現実逃避思考が強いだけなのかもしれない。

私自身、転職しても結局心身が理想バランスになってなかったり、ストレス溜めてたりで思うようには前進できないなとおもうなかで、今後に色々な選択肢があり行動しだいで幾らでも希望が持てることを感じられる1冊だった。

キャリアに役立つだけでなく、世界中の人とコミュニケーションできるようになる、得られる情報量も一気に増えるといった要素が、今まで以上にリアルに人生への効用として感じられるようになった1冊であった。
日本にいるというガラパゴス化に対する筆者の落胆、不安も理解できた。
留学=頭いい人、意識高い人、すごい人みたいに確かに捉えたまま何も考えたことない自分がいたけど、今は留学の目的からしてそういう位置付けのものではなくなった、その捉え方こそがガラパゴス化して思考停止してたんだなと思った。

以下 忘れたくない記述。

 EXILEのあつしがロス留学か何かで、ギターもってたら知らない人からいいセッションしてな!て声をかけられたという何気ない日常をの幸せを噛み締めているエピソードに感動した。

世界中どこでも働ける経験やスキルを身につけてしまえば、終身雇用でなくても、英語が公用語になっても何も恐れるものはありません。
海外に精神的なよりどころがあるだけでも相当な負担が軽くなる
 →その後海外で働かなかったとしても、この時ついた自信や広がった視野により、その後の人生がより主体的でしがらみのない、自由な選択をしていけることは容易に想像できる。

しっかりと自分の意見をもち、自信を持って意見を発信することはビジネスの上でとても大切なことです。自分の立ち位置を実感し発信力を欧米並みに高めるためには海外に出るしかないと私は思います。

リフレッシュのとらえかた


リフレッシュ留学は留学は遊びに行くのではなくいったん日本のしがらみから完全に解放され、新たにバージョンアップの準備に入ることを意味する
日本人はとてもストレスの多い社会を生きており、より人生を楽しく、長生きするために適度な息抜きはそのごの活躍のために必要不可欠。


自分と向き合う

普段生活をしているなかで、知らず知らずのうちに周囲の目に映る自分を勝手に作りげてそのわくに自分をはめてしまい、自分の行動もそれに合わせてしまってはいないか?周囲からのレッテルはほんとうの自分ではないはず。
他人の目に映る自分を気にすることで、気づかないうちに持っている可能性までブレーキをかけてしまうのは、本当に勿体無いことです。 

会社生活の中で、じぶんのキャラクターを固定化してしまい、会社や周囲の期待に応えるべく勝手に可能性を狭く見積もっていたことに気づいたのです。

→めっちゃ共感。自分が転職した理由の根幹もここに近いような気がしてる。しかも、その自分像は完全に虚構、じぶんが作り上げた「周囲から見た自分」であり、ほんとうはそう思われてるわけじゃないのに。
私自身はこういうことをリセットするために、転職とかそれくらい大きなことをしないとこれをリセットできなかったと心の底で感じていたということなのだと思う、人によって必要な手段のスケールや内容は違う。
とにかく、自分像は虚構であることは絶対忘れたくない

以上

こういう留学にはカルチャー系とか音楽系が相性がいいことも知れて、なんだかますます興味が湧いた。
事例も、芸能人とかエンタメ系だったもんね。

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