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82年生まれ、キム・ジヨン

【世界一周まであと〇〇日】

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これは最近、映画化もしていましたよね。
私の家の近くには、というか飛行機に乗らないと映画館がないので、
映画はみていません。
いろんな人がおすすめしていて、やっと読みました。

女性差別が本当に生死を分けるほど色濃く残っている話。
今も残っている性差別。

世界では、この本と同じくらい、いやもっと差別が今も行われているところがあるでしょう。

日本でさえ、自分の手が届く範囲の世界でさえ、そんな悲しい話はたくさんありました。
文中で、子どもを持つ話をしている夫婦の話では
夫はあくまで手伝ってあげるよの姿勢。失うものを考えてしまう妻に夫は「失うものを考えるんじゃなくて得られるものを考えなよ。仕事をやめても、家にお金を入れないことを責めたりしない。」と言う。
妻は「あなたに金を稼げと言われたから私は働いているんじゃない。好きだから、楽しいから働いているの。私は仕事も自分の時間も同僚や友達との時間も失うけど、あなたは何を失うの?」
と夫に言いました。

確かに子どもを産むことで失うことも多いのかもしれないけれど、
それよりも、ピンチの時に助けてもらえなそうだったり協力が得られないと感じさせる未来が、自分からいろんなものを失わせるような気がします。

子どもが生まれてからの母へのひどい言葉もたくさんありました。


私が看護師として働いていた時に、
大好きな先輩が悪阻がひどすぎて仕事にならず入院するような時がありました。その時、その先輩へのたくさんの悪口を耳にしました。
帰ってきた先輩に声をかけると「本当に心配をしてくれたのはあなただけだったよ。こんなになっているときも嫌味の連絡はずっとくるし…」と言っていました。

他の妊娠した先輩も、「妊娠して心から喜んでもらえるなんて部署ではないからね」と言っていました。

こうやって、仕事を離れるしかなくなったり、ただでさえ体は辛いのに心もさらに周りの人に苦しめられていました。
こうしたことは、男性が女性に言うよりも女性が女性に言うことの方が私の周りでは多かったように思います。

これに関してはマタニティハラスメントというものですが、
性差別だけでなくなってきたこの問題はどうしたらよいのでしょうか…

時代が進み今度はこういう人間関係の問題が出てくる…
当事者は何もわるくありません。


この本には生まれてからたくさんの男尊女卑に関する話が書かれていましたが、正直自分には考えられないようなものもありました。

こんな悲しいことが…とおなかの中がなんか気持ち悪いような気持ちになりました。今でも苦しんでいる人が世界には多くいるでしょう。

それでも、この作者の方々や話に出てくる人たちが口々に「自分の娘に同じ思いをさせたくない。」と言っているように、そんな世界が少しでも良くなるように、頑張ってきてくれた今なんだなと思います。

男尊女卑というか、ジェンダーの問題ですね。
前述した言葉を借りるなら、私は、
「自分の子どもにはどんなジェンダーやセクシュアリティを持っても、自分らしく楽しく生きてほしい」と思います。

私たちは、そんな次世代の子どもたちがもっと自分らしく自由に人生を送れるように声をあげていかなければいけないのですね。

自分に何ができるのかとか、答えはなかなかなかなか出ませんが、
考えてみたいと思います。

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kana

※このnoteはmana&kanaの共同です。投稿の最後に投稿者の名前を書いています。

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