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【詩】 水色の王冠

あさは最高

目覚めとともに
さわやかな
水色の王冠をかぶって

部屋につもった
陽光の結晶を砕き
スーツに袖をとおす

街には新しい酸素
高くきらめく緑

市民たちは
ライラックの花束を
まき散らして

交差点に
星々の点滅を
あらわしてみせる

おれは
いつか彗星の軌道で
オフィスへ向かう

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