【レシピ本】和食の基本と魅力が詰まった愛用書です。
食事の時間が愉しいこと。
それだけで日々が、
大げさでなく人生そのものが
豊かになるように思っています。
ハレの日の華やかな外食も好きですが
日常のおうちごはんもとっても好きです。
とくにお出汁のいい香りのする家庭的な
和食は毎日いただきたいほど。
お料理も好きなのですが
「創ること」って生きがいになるなと
思っています。
半年前から祖母の介護にあたるようになり
「美味しい」と言いながら食べてくれる人が
身近にいてくれるようになったので
ますますはりきって
食事づくりに励んでいます。
そんな時に
いつもお世話になっているのが
料理研究家・大原千鶴さんの
「大原千鶴の和食 からだにやさしい日本のごはん」(高橋書店)
というレシピ本です。
テレビで大原さんを拝見した時に
お料理と向き合う愉しそうな姿と
肩の力の抜けた姿勢が
とても印象に残り
すっかりそのお人柄に
惹かれてしまったのです。
京都の料理旅館の次女として
生まれたという大原さんの
はんなりとした京都弁も素敵なのですよね。
(大原千鶴さんのInstagram。)
(大原千鶴さんのTwitter。)
そんな昨年のお正月に書店で
こちらの本と出逢いました。
このレシピ本のいいところは
おうちの和食で思いつく
お料理がすべて載っているということ。
肉じゃが、きんぴらごぼう、ぶり大根、
かぼちゃの煮物、だし巻き卵から
ハンバーグやえびフライの作り方まで
掲載されているのです。
さらに、
「考えの基本」も知ることができます。
今の時代だとネットの検索で
レシピはいくらでも調べられます。
わたしもよく利用しています。
でもそれらを上手に活用できるように
なるためには
大原さんが教えてくださる
「考えの基本」があってこそだと
こちらの本を愛用するようになってから気づいたのです。
たとえば、肉じゃがの美味しい作り方。
始めに炒めたお肉に味を付け、
あとから入れる「お野菜にその旨味を吸わせる」
ことで美味しくなります。
また、煮汁を使わず、
お野菜の水分だけで煮ることで
とってもいいお味に仕上がるのです。
「お野菜の水分で煮る」ということも
わたしにとっては新しい考えでした。
これらの食材を生かす
基本的な考え方がわかると
応用もできて
お肉を鶏肉に、ジャガイモをサツマイモに変えて
作った秋らしい「鶏肉とサツマイモの煮物」も
いいお味にできました。
それから寒くなってくる季節に
よくつくる、ぶり大根。
小麦粉をつけて
ごま油で表面を焼いた
ぶりの切り身を大根と煮ることで
香ばしさが加わって美味しくなるのですよね。
こちらも、ぶりを鮭に変えて
つくることもあります。
そして、最近感動するお味に仕上がったのが
里いもの含ませ煮。
竹串が通るまで下ゆですること。
みりんで先に味付けをしてから
最後にお醤油を加える
ことで美味しくなることを知りました。
たしかに、自己流で作っていたのは
お醤油の角が立っていたのです。
レシピ通りに作ったら
まろやかな優しいお味に
仕上げられるようになりました。
この本のおかげで
毎日食べたくなる
お料理がつくれているように思います。
まだ挑戦していない
おせち料理などのレシピもこれから
チャレンジしてみたいです。
和食の基本を知りたいという方には
ぜひおすすめしたい一冊です!
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