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京都の休日 45 〜【嵐山 祐斎亭】水鏡に広がる四季とお抹茶を〜

嵐山の四季。

数多くの和歌にも詠まれ
古来より人々に愛されてきた

まさに「芸術」ですね。

この麗しい風景をお抹茶とともに

堪能できる場所を
今回はご紹介いたします。


築150年の
「嵐山 祐斎亭(ゆうさいてい)」



見学可能な
アートギャラリーとなっている
こちらの場所は

かつて「千鳥」という料理旅館でした。

京都の舞妓さんや芸妓さんの
憧れだったそう。


川端康成が『山の音』を
随筆した地でもあります。


それでは、さっそく
館内の
ご紹介をしてまいります。

まずは、
「川端康成の部屋」。

なんと夏の風景が
机に映っているのです。

畳に座り、姿勢を低くすると
その美しさにはっとさせられます。

風鈴の揺れる音とともに
これを堪能できる雅さにも。


続いて、
「まる窓の部屋」。

先ほどと額縁が
異なるだけなのですが

まったく違った絵画のように
見えるのです。

飾らない美しさが
何より高貴なものであるかのように
感じられて。

そのことに気づかされるといった方が
正しいでしょうか。


二階へ上がると


現在のオーナー、
染色作家・奥田 祐斎氏のアトリエが。

実際に作品づくりをされているところでした。


このアトリエからテラスへ出ると
水鏡があります。

こちらに映る木々も神々しくて。


さらに、テラスでは
お抹茶をいただけるのです。

時折吹くそよ風を感じながら
お菓子と熱いお茶を味わいました。

あまりに贅沢な空間です。


時を止め、
あるがままの美しさを知る

そのような嵐山の隠れ家でした。


また、奥田氏の遊び心も
ふんだんに散りばめられていることも
愉しいのです。

季節によっては
予約が必要とのことですが
(現在は予約なしでお邪魔できました。)

ぜひともこの素晴らしい館にて
嵐山の深き美にふれてみてくださいね。

写真・文=Mana(まな)

嵐山 祐斎亭(あらしやま ゆうさいてい)
住所:京都府京都市右京区嵯峨亀ノ尾町6
開館時間:10:00~18:00(18:00閉門)
定休日:毎週木曜日
(貸切時、年末年始はお休みとなります。)
https://yusai.kyoto

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