見出し画像

◎立春・りっしゅん「2月4日〜2月18日頃」《二十四節気》

春の、そして四季の始まり
「立春(りっしゅん)」

前日の「節分」を境に
季節は冬から春へと
移りゆくのですね。

早咲きの梅が香り
鳥たちのさえずりが響き渡り
陽射しが清らかに輝くこの時。

こうした優しい春の気配が嬉しくなる
二十四節気(にじゅうしせっき)
「立春」です。






さて、
今回も「立春」

二十四節気をさらに3つに分けた
「七十二候(しちじゅうにこう)」
「和菓子」とともにふりかえりたいと思います。



始まりは、
《東風解凍・はるかぜこおりをとく》
立春の初候
2月4日~2月8日頃

春を司る「東」から
暖かさの届く頃。

その東からの風は
「東風(こち)」と呼ばれます。

この時のお菓子として
ご紹介したのは
「はごいた本舗」(日野)さんの
『寒紅梅(かんこうばい)』

古くからわたしたちに
春を告げてきた

「梅」が表現された和菓子です。

寒さの中ぽつりと咲く美しさと
柚子の優しい香りを愉しめる一粒でした。




《黄鶯睍睆・うぐいすなく》
立春の次候
2月9日~2月13日頃

こちらも春を告げる
「鶯(うぐいす)」。

その声が聴こえてくる頃です。

実際にはまだ練習段階で
綺麗な「ホーホケキョ」が
聴こえてくるのはもう少し先のよう。

この時の和菓子として
ご紹介したのは

『うぐいす餅』
「伊勢屋」(八王子)さんのものです。

芳しい青大豆のきな粉を纏う
この時期ならではの一品です。




《魚上氷・うおこおりをいずる》
立春の末候
2月14日~2月18日頃

「薄氷(うすらい)」から
魚が姿を見せ始める頃。

春の気配に様々な命が
活動し始めたことが伝わってまいります。

この時のお菓子として
ご紹介したのは
『バレンタイン』

「立川伊勢屋」
さんのものです。

きらめく可愛いハートは
王道の練り切りとこし餡から
できております。




始まりの時
「立春」

東からの風が
「春」を運び

これに誘われ
鶯が歌い始め

氷から魚が飛び跳ねる。



こうした春のかけらを
あちらこちらでみかける
初々しい季節です。

それでもまだのこる寒さ
「余寒(よかん)」の
厳しい日もあって。


行きつ戻りつ
季節は本格的な春へと
向かっていくようです。





「立春」の次は
「雨水(うすい)」

春らしさが少しずつ増していく日々が
今から愉しみです。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?