7月(文月・ふみづき)の行事【山開き/七夕/海の日/土用入り…】
「文月(ふみづき)」に
入りました。
雨の季節から
本格的な夏へと
移りゆく時。
山や海へのお出かけも
ふえる時季でしょうか。
文月(七月)を始めとする
「和風月名」については
こちらをご覧ください。
それではさっそくその行事を
みてまいりたいと思います。
(日付や曜日は2023年のものとなります。)
✴︎山開き/7月1日(土)
登山シーズンの到来です。
富士山の山梨県側ではこの日から
静岡県側ではもう少し後から
山登りができるようになります。
もともと神仏を祀る霊峰(れいほう)に
入山できたのは
山伏(やまぶし)や修行僧など
限られた人だけ。
江戸時代に入り
お参りをしたいという人々の要望により
夏の一定期間、山が開かれるようになります。
これが「山開き」の起源だそう。
今ではこの日に合わせ
登山者の安全祈願が行なわれます。
✴︎半夏生(はんげしょう)/7月2日(日)
「夏至(げし)」から数えて11日目。
田植えを終える目安となる日です。
八十八夜、入梅などと同じ
「雑節」の一つ。
二十四節気を補う役割の暦です。
この頃に
「半夏(はんげ)」の呼び名のある
サトイモ科の「烏柄杓(からすびしゃく)」が
姿を見せ始めます。
また、葉の半分が白いドクダミ科の
「半夏生(はんげしょう)」も
花を咲かせて。
✴︎七夕/7月7日(金)
こちらは
「桃の節句」「端午の節句」などと同じ
「節句」の一つ。
天の川を挟んで暮らす
織姫と彦星が会うことのできる
年に一度の日
というお話はあまりに有名でしょうか。
針仕事の上達を願う中国のお祭り
「乞巧奠(きこうでん)」と
神様のために美しい衣を織りお迎えする
日本古来の
「棚機津女(たなばたつめ)」の信仰が
合わさり
「七夕」の名の
宮中行事が生まれた言われています。
笹の葉に
願いを書いた短冊を飾る伝統は
今も穏やかに続いていますね。
✴︎海の日/7月17日(月・祝)
「海の恩恵に感謝するとともに、
海洋国日本の繁栄を願う」ことを趣旨とした
国民の祝日です。
7月に入り各地から
「海開き」の便りも届くように。
✴︎土用入り/7月20日(木)
「土用」とは
立春、立夏、立秋、立冬前の
18日間のこと。
この夏の土用は
立秋前の18日間ということになります。
その初日がこの日。
十二支で日付を数えていたことに由来する
この期間の「丑の日」には
「う」のつく
うなぎをいただくことが定番となっていますね。
季節の変わり目の時
また暑さを乗り切るのに
ぴったりの縁起物のようです。
山や海で過ごしながら
夜空を見上げてみる。
活動的になる七月は
屋外で行事を愉しむことが増えることでしょう。
暑さに気をつけながら
この時をおしみなく味わいたいものです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?