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◎夏至・げし「6月21日〜7月6日頃」《二十四節気》

一年でもっとも
昼間が長く、夜が短い
「夏至(げし)」

夜の7時頃もまだ
ほんのり明るく

梅雨の晴れ間にふりそそぐ陽射しは
真夏のそれのようでしたね。



さて、
今回も「夏至」

二十四節気をさらに3つに分けた
「七十二候(しちじゅうにこう)」
「和菓子」とともにふりかえりたいと思います。


始まりは、
《乃東枯・なつかれくさかるる》
夏至の初候
「6月21日~6月25日頃」

冬に芽を出し、夏に枯れる
「夏枯草(かごそう)」。

生薬として用いられ
英名は「すべてを癒す」を意味する
Heal-allなのだそう。


この時のお菓子としてご紹介したのは
『鈴乃水無月(すずのみなづき)』でした。

こちらは「鈴懸(すずかけ)」さんのもの。

氷に見立てた小豆たっぷりの
「水無月」は

半年の大晦日、
夏越の祓(なごしのはらえ)の縁起物です。




続いて、
《菖蒲華・あやめはなさく》
夏至の次候
「6月26日~6月30日頃」

花菖蒲が見頃を迎える頃。


この時のお菓子としてご紹介したのは
「とらや」さんの
『観世水(かんぜすい)』でした。

能楽の観世大夫(かんぜだゆう)の
屋敷の井戸。

この名水の水面にできる
渦が表現されたお菓子です。




おしまいは、
《半夏生・はんげしょうず》
夏至の末候
「7月1日~7月6日頃」

田植えの季節が終わり、
農家の方々が一息つく頃。

半夏(はんげ)=烏柄杓(からすびしゃく)が
姿を見せ始めます。


この時のお菓子としてご紹介したのは
「鈴懸(すずかけ)」さんの
『なゆた』でした。

七夕にちなみ
瞬く星が羊羹で表現されています。

レモンとグレープフルーツの
甘酸っぱい味わいがたまらなくて。






湿度が高く
むしむしとした日の多かった
夏至(げし)

口あたりの良い
涼しげなお菓子に
いくどとなく癒されました。

続く二十四節気は
「小暑(しょうしょ)」

梅雨が明け、本格的な夏が
やってくるようです。

暑中見舞いの季節の始まりでもあります。


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