◎冬至・とうじ「12月22日〜1月5日頃」《二十四節気》
二十四節気(にじゅうしせっき)の一つ
「冬至(とうじ)」。
クリスマス、大晦日、お正月と
お祝い事の続く季節でしたね。
さて、
今回も「冬至」を
二十四節気をさらに3つに分けた
「七十二候(しちじゅうにこう)」と
「和菓子」とともにふりかえりたいと思います。
始まりは、
《乃東生・なつかれくさしょうず》
冬至の初候
12月22日~12月26日頃
乃東(だいとう)
=夏枯草 (かこそう)、靫草 (うつぼくさ)
が芽を出し、成長を始める頃。
この時のお菓子として
ご紹介したのが
「とらや」さんの
『柚形(ゆがた)』でした。
その香りが邪気を払うとも言われる
柚子(ゆず)をかたどったこちらのお饅頭。
もちっとした食感も愉しめる
美味しい一品で。
《麋角解・さわしかのつのおつる》
冬至の次候
12月27日~12月31日頃
大鹿の角が抜け落ちる頃。
この時の和菓子としてご紹介したのは
「叶匠壽庵(かのうしょうじゅあん)」さんの
『深山守(みやまもり)』でした。
雪深い里山で、春を待ち侘びる情景が
表現されているのだそうです。
食感ののこるもち米の中には
粒餡が。
《雪下出麦 ・ゆきわたりてむぎのびる》
冬至の末候
1月1日~1月5日頃
ふり積もる雪の下で、
麦が芽を出し始める時。
この季節に合わせご紹介したのは、
お正月をお祝いする和菓子
『花びら餅』。
こちらは「とらや」さんのものです。
甘い牛蒡(ごぼう)と味噌餡が
紅白のお餅ではさまれた
この時だけの特別な一品と
なっております。
陽が一年でもっとも短くなる
「冬至(とうじ)」。
一陽来復(いちようらいふく)
の言葉が示すように
「陰」の気が極まり、
「陽」に転じる時でもあります。
新しいスタートの時とも
いえるでしょうか。
続く「二十四節気」は
「小寒(しょうかん)」です。
節分までのひと月は
「寒の内」。
寒さを生かした
寒天や氷餅づくりなどの
「寒の仕事」が行われます。
寒さが一段と厳しくなる頃ですので
皆さまどうぞお身体大切に
お過ごしくださいませ。
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