【日帰りParis】#3 Musée du Louvre
巡りに巡ってたどり着いたモネの絵の前で、やっぱり来てよかったな、と思った。
駅を出てすぐ、美術館がある。コの字型の建物の外側から入って一回中庭まで抜けると、そこに長蛇の列ができていた。事前にチケットを買った人・買っていない人で列を分けているらしい。かなりしっかり長蛇なので一瞬ビビったが、フランスまできてルーブル美術館に行かないのは違うなと思って列に加わる。本を読んでいたら列はするする進んで、そんなに待つことなく入館することができた。
コの字の建物のちょうど真ん中に入場する。そこから好きなところに行けるシステムだ。うーんどうしようかと思って、ラファイエット翼(日本語のパンフレットに「翼」と書いてあったのだ)から始める。17世紀ヨーロッパの風景画が広がる。ロンドンのNational Galleryに比べて絵の数が多いのか、壁の裏側や壁の上の方まで大量の絵が広げられている。上の方に行けば行くほど静かになっていく。土曜日なのでもうちょっと混んでいるかと思ったが、そこまででもなかったので素晴らしいなと思った。
とにかく大きい。Museeなので、彫刻とか歴史的なものもある。大英博物館やNational Galleryもそうだが、何回か行かないと全体像が見えないだろうな、と思う。ところどころの窓から、フランスの街が見える。ルーブル美術館が大きすぎてフランス感が湧かなかったのだけれど、この辺でようやく「フランスだ…!」と思った。
フェルメール「レースを編む少女」があるらしいのでそこを目掛けて歩いてみたら、目当ての部屋になかった。アムステルダムでフェルメール展をやっているので、そこに駆り出されているのだろう。アムステルダム行きたいな〜と思っているが、直通電車で4時間かかるので、日帰りはちょっと難しいかもしれない。
フェルメールは見られなかったが、よくわからず口を開けて歩いていたら、印象派の部屋にたどり着いた。モネ・マネ・セザンヌの部屋だ。
冬だからなのか、モネの冬の絵だ。モネの風景画、特に冬のそれが大好きで、それが見られたのが嬉しかった。雪のぽてぽてとした雰囲気が、モネの筆致とすごく合うような気がする。睡蓮の絵は実はそんなに興味がないのだが、冬の睡蓮の絵があり、それは素敵だな、などと思った。
モネを見られたからもうフランスに来た意味は達成したな、と思った。思ったので、あとは有名どころを押さえよう。
ルーブルといえばレオナルド・ダ・ヴィンチ「モナ・リザ」だ。反対側の建物なので、テクテク歩いて向かう。そちらの建物の方はずっとずっと混んでいて、観光客の動向に偏りがあるだけなことがわかった。
モナリザはこちら、の指示に従って歩いて行くと、途中でドラクロワのフランス革命勝利の女神がいた。走っている。
人並みに揉まれながらモナリザを横目で見て、ついてに金ピカのアポロン・ギャラリーを眺めて美術館を後にした。
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