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私から見たメンタル鍼灸の昔話

こんにちは、元うつ病鍼灸師まなです。
私が鍼灸業界に入ったのは27歳、2011年でした。
専門学生3年間と鍼灸師になってからを合わせると約13年、鍼灸業界にいる事になります。私はもともと1つの仕事を続ける事ができませんでした。やっぱりこの業界が好き。今に至るまではこちらご覧ください

【NEW】ここちめいどの次期募集が5月12日から始まります。

ありがたい事に細々と鍼灸師を続けていますが、この13年で振り返るとメンタル鍼灸は変化した事があったなと感じるので、私の目線からの精神疾患に対しての鍼灸(以下メンタル鍼灸)について書いて行きたいと思います。


2011年〜2014年(学生時代)


私自身が精神疾患患者だった事から今の道に入った訳ですが、すぐ精神疾患の方に向けた施術を始めた訳ではありませんでした。
学生当時、「心と体は一つ」という心身一元論の考えを聞いていたものの、メンタルヘルスに対しての鍼灸は明確に業界ではそれほど語られていなかったように思います。
「心と体は一つだから、体の施術してたら心も軽くなるでしょ」という見解が私の周りの先生は多かったように思うので、「そんなもんか〜」という感じでした。

最初に精神疾患への鍼灸をされてる先生を知ったのは、某鍼灸会の会長の事務作業をお手伝いしていた時に、精神疾患の鍼灸をしたいと話をしたところ、南心堂の南治成先生がいるよと教えていただきました。当時まだ学生だった事と、SNSが盛んではなかったので南先生にお会いできたのは昨年の日本鍼灸師会全国大会での事になりました。ずっとお会いしたかった先生だったのでとても嬉しかったです。

2018年

この頃の私の話。
開業3年目、現在の場所に移転を予定しており精神疾患の方を診る機会も増えていました。
メイプル名古屋の岡部さんから「精神疾患への鍼!?そんなん出来るの??ブログ書いてよ!」と言っていただいた事からこちらのブログを書かせていただきました。今見ると稚拙な文ですが、当時は結構たくさんの方に見ていただいてブログランキングでも上位になっていたそうです。本当に岡部さんには頭が上がりません。

この頃、医道の日本様から心療鍼灸が取り上げられていました。医道の日本、寄稿してみたかった(ぐすん)

同時に課題を持っていたのが、外部講演や人工知能学会で発表させていただく際に「メンタル鍼灸ってどこで受けられるの?」と質問される事。鍼灸師にも精神疾患への鍼をして欲しい、と思っていました。その為に、鍼灸師向けのセミナーを増やしたいと考えていました。

2019年

この年はセイリンさんにお招きいただいたり、月に1回は鍼灸師向けのセミナーをどこかで講演をさせていただいておりました。昨年感じていたメンタル鍼灸を鍼灸師に知ってもらう事が必要だと考えていたからです。

【名古屋】で開催されるセミナーのご案内です! 【セミナー情報】 『メンタル鍼灸イントロダクションセミナー』 【日時】 2019年7月28日(日) 13:30~17:00(受付13:00~) 【内容】 ①座学:メンタル疾患の基礎知識 ...

Posted by セイリン株式会社 on Monday, June 24, 2019

また、精神系の鍼と言ったら船水先生。船水先生はお話もわかりやすくご講演もされていらっしゃり、この頃メッセンジャーも頂いた事があります。実はまだしっかりお会い出来ていないのでこっそり狙っています。

それから、こころ鍼灸協会吉田 小百合先生がされているこころ鍼灸協会様が2019年頃設立されました。

小百合先生のスケールと想いがとても熱い気持ちになりました。
ああ、こんな方達がいらっしゃるから、精神疾患への鍼は鍼灸師に知ってもらえると確信し心強かったです。

2020年~2023年

新型コロナウイルス感染拡大。ですが、私にとっては追い風になった部分もありました。
まずは鍼灸✖️メンタル オンラインサロンここちめいど発足

こちらでは精神疾患の方や生きづらい方、鍼灸を必要とする方に、鍼灸師として対話(傾聴)や対応、その先の支援について学ぶオンラインサロンです。
そして、このオンラインサロンがあったからこそいろんなプロジェクトが作られました。

上場企業のファンコミュニケーションズさんとコラボしたり

ご活躍の松浦悠人先生、理化学研究所の柴田健一先生、ケアクルさんと共同研究をしたり

フェリシティークリニック名古屋の河合先生とコラボしたり

松浦先生や菊池先生とコラボセミナーをしたり

数えきれない縁を、ここちめいどメンバーと共に頂きました。
どれも一人では出来なかった事。

また、2018年ごろに私が課題と思っていた「精神疾患を診れる鍼灸師」については松浦先生のご活躍でだいぶ認知されていると感じています。ご講演関係で見かけない日はないですよね。また、医師の先生方とAPネットワークの構築もされていらっしゃいます。医師の中村先生のサイトはこちら

医師と鍼灸師が組むケースもSNSで見かけるようになりました

私の大好きな翔子さんのHPはこちら

2024年

ここちめいどと松浦先生との共同研究は福岡から始まり、東京、神戸、仙台で4年目になります。最初はメンバーの役割分担の凄さに圧倒していましたが、今年はここちめいどメンバー、私も含めて8演題、関連演題が2演題になります。思えば遠くに来たもんだ。

振り返って考えると、2018年に思っていた私的な課題、鍼灸師に精神疾患への鍼をできる人を増やしたいというのは、最初から自分が取り組まなくても解決していたかもしれないなとも思っています。
そして、準備が整ったんだなと。
(でもこの想いがなければここちめいどは出来てないから、メンバーに会えて感謝しかない)

今年は今までお会い出来ていない、鍼灸を必要としている方にお会い出来るような施策をまたしていきたいと考えています。

どうぞ、お楽しみに。

長文読んでいただいてありがとうございました。
節分の日に、親愛なるここちめいどメンバー、関わってくださる方々、患者さん、今これを読んでくださった皆様に愛を込めて。
こちらがここちめいどメンバーのリスト(一部)です↓



鍼灸×産業カウンセラー×心理学×人工知能。 誰かのこころを軽くする、そんな研究費に使用させていただきます!ありがとうございます。