見出し画像

子宮のメンテナンスと天命を全うした猫。

今日は、家から車を10分ちょっと走らせた所にある、かかりつけの婦人科へ行って来た。



子宮癌検診を受けるためだ。

去年は私にとって、怒涛の一年間だった。
私自身のことで言うと、noteを始めて、いつのまにやらあれよあれよと言う間に、こうして文章を書くことを生業にしようとしている自分がいて。

そして、母の精神科への二度の入院があったこと、からの施設の諸々の対応やら、父の生活の対応やら。

…………。

そうして夢中にやって来た日々が、今ここにいる私に繋がってるんだよなあって今、しみじみと感じている。



GWが明けた今、ようやくいつもの生活のペースが戻りつつあって。

上に書いたような執筆のこと、両親の新しい生活のこと、などなど。あらゆる事のこの先の方向性がちゃんと見えて来た。

無我夢中で過ごして来た日々を乗り越えて、心身共に落ち着きを取り戻しつつある今になって、おざなりになってしまっていた自分の体のことを、ちゃんとしようって思った。

からの子宮癌検診ってことなのだ。



私は、30代に入って二人の子供たちが少し手を離れてからは、毎年健康診断を受けて来た。

夫の扶養に入っている身なので、夫の会社の健保組合が実施している健康診断を受けさせてもらえることは、とてもありがたい。

そんなこんなで、今月の終わりに、全身の健康診断の予約も取った。今日はその健康診断に先駆けて、子宮癌検診だけを、かかりつけの婦人科で受けることにしたのだ。



こちらの婦人科は、私が上の娘を身ごもった頃からお世話になっている、昔ながらの小さな規模の住宅地にある病院だ。

約一年半ぶりくらいになるかな?訪れた病院は、相変わらずの落ち着いた雰囲気で気分的には、実家に帰ってきたような、故郷に帰ってきたような、そんなようなほっこりとした気持ちになれた。

受付の事務の方も看護師さんも、ベテラン中のベテラン、もはや人生のベテラン級、すべてを包み込んでくれるような雰囲気を醸し出す女性ばかり。

そこにあるのは「信頼」の二文字だ。



受付を済ませた私は、まず、子宮頸癌検診用の問診票を書いた。

その問診票には、

・初経は何歳でしたか?
・最後の月経は、何月何日から何月何日まででしたか?
・性交渉の経験は?有or無?
・妊娠回数は何回?
・出産回数は何回?
・中絶経験は?

などなど………

なかなかに生々しい質問の数々が並ぶ。

私は、もうこの年齢でもあるってことや、もともとの性格や、様々なことが積み重なってもはや、恥じらう心などは皆無に等しいような人間だ。



性交渉の経験?あるに決まっとるやろ。
子を産んでますからね。

セックスですか?はいはい、してますしてます。
現役です。

大いにしてますけど、何か問題でも??

そんなひとり言を脳内に浮かべながら、問診票の記入を進めた。



問診票を提出するとすぐに私の名前が呼ばれ、診察室へと入った。

男性の先生は、チラッと私が書いた問診票に目を通すと『は~い!じゃあ早速検査しましょうねー!』となって、私は言われるがままに検診台へ。

この検診台に乗り、自分の秘密ゾーンを他人様に向けておっぴろげると言うことはやっぱり、何度経験しても少し抵抗を感じるものだなあ………ってそう思った。

もうこうなってしまうと、無抵抗、まな板の上の鯉状態である。

『は~い!ちょっと子宮の入り口こすりますからねー。ちょっと我慢してくださ~い!』

婦人科の検診台は、ちなみにこんな感じです。↓↓インスタグラムからお借りしました。



検診台に乗っているこちらからは、先生の方が見えないように、お腹の辺りでカーテンが閉められている。

なので、こちら側からは先生がどんな処置をしているのかを見ることが出来ないし、先生側からもこちらの様子は見えないようになっている。

でも、何かしらの細い棒のようなものが、私の大事なスポットに挿入されるのは、感覚でわかる。

(いっ!痛ったーい………!!)

歯を食いしばり痛みをやり過ごした。



私は、二人の子を自然分娩で出産していることもあり、痛みには弱い方ではなく、どちらかと言うと強い部類に入るんだと思う。

それでもやっぱり、少々の痛みは感じる。
それは、健康を守るためには致し方のないことだ。

そうして検診が終わると今度は『子宮の状態を見ますね~!』と先生が両手で、思いっきりお腹の上から子宮の辺りをグイ~っと押した。

(ぐぅおおおお……う……う………)

重たい衝撃をお腹に感じ、こんなような声が心の中で漏れる。

これはこれで毎回なかなかのものがあるのだ。



と、なんやかんやと書いては来たが、今年度の子宮癌検診は無事に終了した。





こちらの婦人科には、ずっと以前から看板猫がいた。

とても人懐っこい猫で、婦人科の入り口の外のところで、私が行く度に足元にじゃれついてきてくれるような、可愛らしい子だった。

今日はその猫くんがいなかったので、帰り際に受付の方に聞いてみた。

「いつも来たときにいた猫くん、今日はいないんですね?」

そしたらば何とその猫くんは、今年の1月に天命を全うし、旅立ったのだと言う。

一年に一度、検診に来るときだけ会う関係性だった猫くん。



ショックだった。

もう何年も前から、むしろこの猫くんに会うことが楽しみで検診に来ていたようなものだったから。

病院を出て、いつも猫くんがおとなしく座っていた場所をじっと眺めていたら悲しくなって、鼻の奥がツンとした。


人も動物も、いつかは死ぬんだよな……
だからやっぱり、人生生きたいように生きた方が絶対いい!


そう思いながら、慌てて車に乗り込んで家路へと急ぐ私なのであった。 




ここまで読んでくださってありがとうございました。また明日、おやすみなさい。


〜付け足し〜

「もしかしたら、子宮癌検診を初めて受診する方が、その情報を知りたくて、この記事に辿り着いてくださる……って可能性も考えられるんじゃなかろうか…………?」と、急に思いました。

それなので、これは書いておきたいな、と思ったことを。

子宮癌検診を受けたその当日〜数日の間は、軽い出血がある場合があります。私も、ほぼ毎回ほんの少量の出血が二日間くらい続きます。

検診に行かれるときは、生理用ナプキンや、おりものシートを下着に装着して行くか、持参して行くのがベストだと思われまーす!


記事を読んでいただきありがとうございます☺️これからも真摯に文章を書くことを追求して行きます。よろしくお願いいたします!