「海のはじまり」に思う、親子のありかた、いろんな大人の関わり
フジテレビ7月期ドラマ「海のはじまり」、第8話を観ました。
(ちょっぴりネタバレアリです)
夏くんが親として届を出すことを決意して、長年会ってなかった実の父親に会いに行った。実の父親は、理想とは程遠く、礼儀もなっていないしむかつくことばっかり言ってくる。夏くんはあまりに腹立たしくなって思わず感情をあらわにする。あんな夏くんみたことなかったからびっくり。あの演技力、すごい。
あんな再会したら誰でもその場を離れたくなる。そんな父親だったけど、「待ってるらしい」と聞けばやはり足が向かってしまう夏くん、もうそれだけで胸が締め付けられそうな気持ちになった。
もう一度、今度は釣り堀で会った二人、少しずつ心がほぐれていく様子が丁寧に描かれていて、二人の俳優さんの演技にため息が出る。どんどん本音がこぼれだして止まらない夏くんを見たとき、「よかったね、夏くん、やっと吐き出せたんだね」って思った。
子供にとって、いろんな大人の存在がいていいんだ。
親は親らしく、全部話を聞いてあげなくちゃって思わなくていいんだ。
親の愛情を一身に受けて育てばそれ相応の愛情深い子に育つと思う。
でもいずれ、親以外の存在に大きく影響されることが出てくる。
そしてその親以外の存在が、ときに大きくその子を羽ばたかせることになったりするんじゃないだろうか。
オトナになった今でも、恋愛の話をしたい相手、他愛もないおしゃべりをする相手、仕事の相談をしたい相手、とそれぞれ存在がいる。「この話はあの人にはできないなぁ」って思ったりもする。
「その優しいみなさんに支えられてしんどくなったら、連絡しろよ」by夏のお父さん
子どもにだって、普段の話をしたい大人、夢をきいてもらう大人、愚痴を聞いてもらう大人、はたまた何も語らずにそばにいるだけの大人、、、そんなレパートリーがあったっていい。
うちの姫たちはまだ小学生。これからどんどんレパートリーが増えていくんだろう。
心のどっかで、話してくれるうちが花、とか
親が一番の聞き役にならなくちゃ、とかそんなふうに思ってた。
もう焦るのやめよう。
もう無理に気張るのはやめよう。
「私だけがこの子の話を全部、ぜぇーーんぶ聞いてあげる人でいたい」って思わないことにしよう。
夏くんがどんなパパになっていくのか、
海ちゃんのまわりの人々がどのようにかかわっていくのか、
子を持つ母親として、娘として、いろんな目線で見ている。
また来週も楽しみだ。
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